最近ソラナ(Solana)とそれに関連するエコシステムに興味を持ち始め、「これからソラナやソラナ上のプロダクトを使ってみるぞ!」という人にウォレットやDeFiエコシステムなどを紹介します。
秒間5万トランザクションを処理できるブロックチェーン
Solanaは新興のスマートコントラクトプラットフォームで、トランザクションの実行にかかる手数料が安く、またトランザクションが完了するまでの時間が早いことからDEX(分散型取引所)をはじめとするアプリケーションの基盤として注目されています。
コンセンサスアルゴリズムはプルーフ・オブ・ヒストリー(PoH:Proof of History)という独自のものを採用しており、ステーキングすることもできます。
ソラナのネイティブトークンはSOL(ソル)です。イーサリアムのように発行量の上限はありませんが、緩やかにインフレする設計になっています。初期のインフレ率は年間8%で1年ごとに15%ずつインフレ率が下がり、長期的には1.5%まで下がります。SOLはローンチしてから順調に価格上昇を続けており、執筆時点で35ドル(約3,700円)前後を推移しています。
また、ソラナ上にはSPLトークンといってイーサリアムでいうERC20のようなトークンも存在します。ステーブルコインであるUSDCのSPLバージョンや後半で紹介するFTT、SRM、RAYなどのトークンが発行されています。ソラナの概要を学ぶにはやさしいDeFiの動画がおすすめです。
Solana(SOL)が買える取引所はどこ?
新興プロジェクトであるためか、2021年4月時点で国内ではまだどこの取引所でも取り扱いはありません。BinanceやFTX、Huobi、OKExなど海外では大手取引所に上場しており、今後も増えていくことが期待されます。また分散型取引所(DEX)でも売買されています。
出典:CoinGecko
ソラナ(SOL)に対応したウォレットは?
手軽にモバイルウォレットを使いたい場合はTrust WalletやExodusなどを使うのが便利です。
Solletはブラウザの拡張機能で使う事ができる便利なウォレットです。Solletは、イーサリアムでいうメタマスク(MetaMask)のような使い方ができますが、執筆時点で見た目や使いやすさの面ではMetaMaskなどと比べてもう一歩くらいの心構えで利用するのがおすすめです。
UXの良いウォレットとしての機能に加えて、NFTコレクション用ウォレットとしても注目が集まるのがPhantomWalletです。これも上記のSolletと同じようにブラウザエクステンションで使うことができ、現在ベータ版が提供されています。プロジェクトに問い合わせればベータ版の招待を送ってもらえるので、気になる方はぜひ試してみてください。
ステーキングする人は、ノンカストディアルのウェブウォレットのSolFlareを使ったりするようですが、普段使いなどには上記のウォレットの方がおそらく便利です。
その他MathWalletやCoin98Wallet、Solongなどのウォレットが存在するので、やりたいことに合わせてウォレットを作成してみてください。他の暗号資産のウォレットを作るときと同じように秘密鍵のバックアップなどはしっかり行うように気をつけましょう。
ソラナのユースケースは?
一番盛り上がりを見せているのはやはりDeFiの領域です。FTXと共同で進めているDEXプロジェクトの「Serum(セラム)」や「Raydium(レイディウム)」、「Oxygen(オクシジェン)」などが特に注目を集めています。Solanaが主催するハッカソンから生まれたMango Marketなども活動が活発です。NFTやゲーム関連ではSoibleや現在開発中のStar Atlasなどがあります。
また、国内では日本円のステーブルコインJPYCがSolanaに対応しています。
ソラナについての日本語の情報源
最近は日本のコミュニティも活発になりつつありイベントや最新情報などは下記をチェックしておくとよいでしょう。またSolana Japanミーティングというオンラインミートアップのようなイベントもたまに開催されています。興味のある人はぜひ参加してみてください。
Twitter:https://twitter.com/SolanaJapan