暗号資産(仮想通貨)分析企業クリプトクアント(CryptoQuant)のCEO(最高経営責任者)であるキ・ヨンジュ(Ki Young Ju)氏は、極めて強気なビットコイン(BTC)価格を予測しました。さらに他の著名なアナリストも、未曽有の強気市場到来を予測しています。
控え目に見ても26万5,000ドル
ヨンジュ氏は「2021年の強気サイクルと比較すると、現在のビットコイン・ネットワーク基盤があれば、市場での時価総額は現行の3倍になる可能性がある」と「X」に投稿しました。さらに彼は、ハッシュレート:時価総額比を根拠に、ビットコイン価格が265,000ドル(約4,120万円)に達すると予測しています。
ヨンジュ氏が引用したチャートを見ると、現在ビットコインのハッシュレートは、2021年のサイクルで記録した最高値の3倍以上になっています。その一方でビットコイン価格はほぼ同レベルです。彼はハッシュレートに同調する形で、価格も3倍以上に上昇する可能性があることを指摘しています。
最近の価格下落と、今のサイクルではすでに過去最高値を更新したという憶測の中で、ヨンジュ氏の予測はビットコイン価格の見通しに希望を与えるものです。
同じく独立系調査会社ファンドストラット(Fundstrat)の共同創設者であるトム・リー(Tom Lee)氏も、ビットコインが2024年中に150,000ドル(約2,330万円)に到達するという強気の見解を示しています。
もう1人の仮想通貨アナリストMacronautBTC氏も、ビットコインが237,000ドル(約3,690万円)に上昇するという予測を公表しています。彼はこの価格を控え目な数字と見ており、長期的にビットコインの需要が供給を上回る状況と、半減期によってマイナーからの供給量がさらに減少する点を考慮すると、一段と価格が上昇する可能性があることもほのめかしています。
史上空前の価格上昇を予測するアナリストたち
ビットコイン起業家でジャン3(Jan3)のCEOであるサムソン・モウ(Samson Mow)氏の予測に比べれば、ヨンジュ氏が予測する265,000ドルも控え目に見えます。モウ氏は年内にビットコインが100万ドル(約1億5,550万円)に達するという予測を立てています。現在の急激な需要増から推測すると、この空前の価格も不可能ではないという見解です。
さらに業界を代表するアナリストのPlanB氏も、2025年に100万ドルを突破すると予測しています。彼が生み出したSTFモデルが、今回のサイクルでのビットコイン平均価格を50万ドル(約7,780万円)と算出していることが根拠のようです。またPlanB氏は、2024年にビットコインが10万ドル(約1,560万円)に達することは必然的だとも述べています。
日本時間5月10日正午時点で、ビットコイン価格は24時間で約2%上昇し、62,800ドル(約977万円)前後で推移しています。
参考
・CryptoQuant CEO Predicts Where Bitcoin Price Is Headed, Is $265,000 Too Ambitious?
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