仮想通貨信託投資企業であるグレイスケール(Grayscale)は12月8日、米国の消費者1,000人を対象に行ったビットコインなどの仮想通貨に関する意識調査の結果を発表した。この調査により、回答者の55%が過去12か月に初めてビットコインに投資していたことが明らかになった。
77%が1年以内にビットコイン(BTC)購入
今回の調査は、リサーチ会社である8エーカー・パーセプクティブ(8 Acre Perspective)が、2021年8月12日から2021年8月20日までの期間にオンラインで実施。調査対象は25歳から64歳までの1,000人で、それぞれが投資可能資産1万ドル(約114万円)以上、家計収入5万ドル(約570万円)以上を保有している。
今回の調査では、初めてビットコインを購入した時期に関する質問では、18%の人が4か月以内に購入したと回答した。5か月から6か月前と回答した人は15%、7か月から12か月前と回答した人は22%と、55%が1年以内初めてビットコインを購入してたことが分かる。
また、直近でビットコインを購入した時期についての質問では、48%の人が4か月以内と回答した。17%が5か月から6か月前、12%の人が7か月から12か月前だと回答している。
さらに、最近購入したビットコインを現在も保有しているかという質問に対しては、購入時期が1年未満の人の85%が現在も保有していると回答した。1年以上前に購入した人でも、65%以上の人が現在も保有していると回答している。
グレイスケールはこの調査結果に対して、ビットコインを価値のある資産として扱う傾向が強まっていることを示す兆候だとしている。さらに、ほとんどの投資家は現在もビットコインを保有し続けており、ビットコインが長期的な投資対象とみなされていることを裏付けているとコメントした。
44%がビットコインに好意的と回答
グレイスケールは、ビットコインに対する感情の変化も調査している。この質問では、29%が「多少好意的」と回答、14%が「かなり好意的」と回答した。この2つの回答の合計で、44%の回答者がビットコインに対してより好意的になっている。なお、46%が変化なしと回答。多少嫌いになったと回答した人は8%、かなり嫌いになったと回答した人は2%だった。
今回のレポートによると、調査対象となった投資家でもビットコインを保有している人の割合が、1年間で23%から26%に増えていたことが分かった。同社はこの調査結果に対して、関心の高まりとビットコインの価格の上昇と一致しているとコメントしている。
参考
・Third Annual BITCOIN INVESTOR STUDY
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