コインベースも支援するメタバース企業、拡張現実(AR)NFTプロジェクトを公開

コインベース(Coinbase)が支援するメタバース開発企業アニマ(Anima)社は、ARのプラットフォームをローンチしました。またアーティストのデムスキー(Demsky)と共同で行う「ミラー(Mirror)」と呼ばれる拡張現実(AR)NFTプロジェクトも発表。同社は今回のプロジェクトを「デジタル彫刻」または「メタバース世界への入口」と紹介しています。

アニマ社のARプロジェクト「ミラー」とは

アニマ社はミラーについて「我々の最新で最大のプロジェクトであり、現実世界とデジタル世界とをつなぐ架け橋になる試みです。これは我々の「カメラ・メタバース」計画の最初のリリースであり、ARを利用した創造的なデジタルレイヤーです」とコメントしています。

ミラーは世界規模での「ミステリアスな座標軸」上で、8,888種に及ぶオンリーワンの「AR NFT」を体験できるように設計されました。没入型多次元空間の一部として、それぞれのNFT彫刻は進化能力を与えられており、「明確な座標軸にセットされた場合」においてのみ、外見と音声、トークン化されたメタデータを変えることができます。トークンのメタデータは、同社が開発したARと3次元ライブ・ブロックチェーンデータを表示するための特許技術を通して、ARの中でのみ体験できます。

ミラーは現実世界での活動を通じて、AR体験と双方向性を拡張することを期待しています。アニマ社は、今回のリリースが完全に双方向性のあるAR体験の創造であり、「AR NFT」のオーナーがエクスプローラーのコミュニティに参加できることと、「カメラ・メタバース」の中にだけ存在する仮想現実との組み合わせにより、実体とデジタルとの垣根を超えられることを表していると説明しています。

このメタバース・プロジェクトは、お互いをリアルタイムで補完し合える実体とデジタル世界に接続できることを目指しています。さらにアニマ社は、このプロジェクトが現実世界の最上層に重なる存在となり、完全なメタバースの現れになると考えています。

ARプロジェクトに参加するためには

ミラーの「AR NFT」はアニマ社の新しいマーケットプレスで、1つあたり暗号資産(仮想通貨)または法定通貨にして200ドル(約22,700円)で予約できます。NFTは1人当たり15個まで予約可能で、1ヵ月以内にランダムに選ばれた予約者のみが購入手続きに進めます。

またアニマ社は現在開発中のARプロジェクトについても言及しています。今後、伝説的なファッションデザイナー、NASAの元宇宙飛行士、グラミー賞にノミネートされた作曲家、世界的に有名な暗号学者、さらにマシュー・デイ・ジャクソン(Matthew Day Jackson)やマイケル・ケーガン(Michael Kagan)などのアーティストが参加することを明かしています。

アニマ社にはすでにコインベース・ベンチャーズ(Coinbase Ventures)などが出資していますが、新たにノット・ボーリング・キャピタル(Not Boring Capital)やハッシュキー(Hushkey)などからの出資も得て、300万ドル(約3億4,000万円)の資金調達に成功しています。

参考
Immersive AR NFT Project Launched By Coinbase-backed Startup

【こんな記事も読まれています】
お寿司のNFTも?nanakusaが創るアーティストエコノミー
ポリゴンがNFT/ゲームを支援する「Polygon Studio」 を立ち上げ
Hokusai APIが切り開くNFTの民主化への現在地と未来

おすすめの記事