米Bakkt社による堀田丸正の買収と「Bitcoin Japan」計画：日本の暗号資産市場の最新動向【完全アップデート】

最終更新日：2025年10月28日

2025年8月6日、米デジタル資産企業 Bakkt Holdings（NYSE: BKKT） が、東証スタンダード上場の 堀田丸正（証券コード：8105） の発行済株式の約30％を取得すると発表。これは単なる持分取得にとどまらず、日本を起点とした「ビットコイン・トレジャリー」戦略 を本格始動させる動きとして国内外の投資家の注目を集めています。以下、公式発表と一次ソースに基づいて最新情報を反映し、分かりやすく整理しました。

Bakktによる堀田丸正買収の全貌（確定情報）

取引の概要

• 取得比率：発行済株式の約30％（筆頭株主に）
• 売出株式：16,864,650株（売出しはRIZAPグループ→Bakkt Opco Holdingsへ相対で譲渡）
• 売出価額総額：16,765,510,82円（約16.76億円）
• 受渡予定日：2025年8月5日（完了）

商号変更計画：「Bitcoin Japan」へ

堀田丸正は、2025年11月11日（予定）開催の臨時株主総会で、「Bitcoin Japan株式会社（Bitcoin Japan Corporation）」への商号変更や定款の見直し等を付議。9月26日に取締役会で臨時株主総会の開催を決議済みです。

ドメインについての最新補足：当初Bakktは bitcoin.jp を「取得した」としていましたが、9月17日のリリースで「bitcoin.jpの権利を放棄し、bitcoin.co.jpを取得」へ方針変更が公表されています。最新では bitcoin.co.jp が公式の取得ドメインです。

経営体制（予定・開示ベース）

• 代表取締役社長（CEO）候補：Phillip Lord（Bakkt International社長）
• 取締役会長候補：Akshay Naheta（Bakkt共同CEO）

株価の動き（2025年8〜10月）

急騰と高ボラティリティ

• 8月上旬、2日連続ストップ高など急騰。報道時点で「10倍近い上昇」を示す日もあり、以後は大幅な値動きが継続。
• 8月下旬にはストップ安を交えるなど、投機的な売買でボラティリティが極めて高い局面も確認。

Bakktとは？直近の事業転換

• 投資ポリシー更新（2025年6月）：自社トレジャリーにビットコイン等デジタル資産を組み入れ可能に。
• 資金調達（2025年7月）：約7,500万ドルの公募増資をクローズ。資金使途に「ビットコイン等の購入」を明記。加えて最大10億ドルのシェルフ登録で柔軟な資金調達枠も確保。
• ロイヤルティ事業の売却完了（10月）：デジタル資産インフラに経営資源を集中。

「Bitcoin Japan」構想：日本を起点としたビットコイン財務戦略

Bakktは日本市場をビットコイン中心の成長事業の基盤と位置付け、堀田丸正（予定商号：Bitcoin Japan）をトレジャリー中核として、ビットコインをはじめとしたデジタル資産を企業財務へ組み込む構想を公表しています。CEO就任予定のPhillip Lord氏が指揮。

日本の暗号資産市場：最新環境（2025年10月）

価格動向（ビットコイン）

• 10月5日：ビットコインは史上最高値 ~125,000ドル超に到達（報道値：125,245〜125,689ドル）。
• 時価総額・ドミナンス：暗号資産の時価総額は約3.9兆〜4.2兆ドル帯、BTCドミナンスは約58％前後で推移。

規制動向（金融庁）

• ワーキング・グループ設置（6/25）→初会合（7/31）：暗号資産を巡る制度の在り方を本格検討。
• 資料・ディスカッション・ペーパー：金商法適用や情報開示・不公正取引規制等を論点化。年内に論点整理→2026年の法改正提出を視野。
• 税制：申告分離課税（約20％）への移行を検討事項として明記（与党大綱）。2026年度からの導入を目指す見通しが報じられています（現時点は「検討」段階）。
• 直近の報道：銀行グループ傘下の証券子会社による暗号資産取引参入容認の検討、銀行の暗号資産保有解禁検討など、参入規制の見直しが報じられています。

市場規模

• 国内口座数：延べ1,214万口座（2025年1月時点）
• 預託金残高：約5兆円超

（いずれも金融庁が公開した資料に明記）

交換業者の状況

• 登録交換業者数：公的・業界統計で「30社超」の水準（一次/準一次ソースで28〜31社の範囲）。

企業によるビットコイン保有の潮流（最新）

• 公表ベースの企業・機関のBTC保有は増加基調。100万BTC超（総供給の約5％）との集計も。
• 米スポットETFへの資金流入も継続（10/7に単日+12億ドル超の流入報道）。

• 日本の主要仮想通貨取引所

  BitTrade（ビットトレード）

  特徴

  • 豊富な暗号資産銘柄を取り扱い（29銘柄）
  • 高度なセキュリティシステム
  • 初心者から上級者まで対応のUI/UX

  主要手数料

  • 売買手数料：販売所スプレッド、取引所0.05～0.2%
  • 入金手数料：銀行振込無料
  • 出金手数料：330円
  • 送金手数料：銘柄により異なる

  最小購入額：販売所500円、取引所0.001BTC 積立サービス：対応 スマホアプリ：高機能アプリあり セキュリティ：コールドウォレット、2段階認証 向いているユーザー：多様な銘柄への分散投資を検討している方

  BitTrade公式サイト

  SBI VCトレード

  特徴

  • SBIグループの信頼性と実績
  • 業界最低水準の手数料体系
  • 充実したレンディングサービス

  主要手数料

  • 売買手数料：無料
  • 入出金手数料：無料
  • 送金手数料：無料（業界最高水準）

  取扱銘柄：23銘柄 最小購入額：500円 積立サービス：毎月500円から レンディング：年率最大8% セキュリティ：金融庁認可業者の高度なセキュリティ 向いているユーザー：手数料を最小限に抑えたい初心者から中級者

  SBI VCトレード公式サイト

  Coincheck（コインチェック）

  特徴

  • 国内最大級の暗号資産取引所
  • 初心者にも分かりやすいシンプルな操作性
  • NFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」運営

  主要手数料

  • 売買手数料：販売所無料、取引所無料
  • 入金手数料：銀行振込無料（振込手数料は利用者負担）
  • 出金手数料：407円
  • 送金手数料（BTC）：0.0005BTC

  取扱銘柄：29銘柄 最小購入額：500円 積立サービス：月1万円から（14銘柄対応） 特別サービス：Coincheck NFT、IEO実施経験 向いているユーザー：暗号資産初心者、NFTに興味がある方

  Coincheck公式サイト

  bitbank（ビットバンク）

  特徴

  • 全暗号資産取引量国内No.1の実績
  • 高度な取引ツールとチャート機能
  • Maker手数料マイナス（報酬システム）

  主要手数料

  • 売買手数料：Maker -0.02%、Taker 0.12%
  • 入金手数料：無料
  • 出金手数料：550円/770円（3万円以上）
  • 送金手数料（BTC）：0.0006BTC

  取扱銘柄：38銘柄（国内最多クラス） 最小購入額：0.0001BTC 積立サービス：なし（現在） セキュリティ：コールドウォレット、マルチシグ対応 特殊機能：リアルタイム入金、高度な注文機能 向いているユーザー：取引量の多いアクティブトレーダー、上級者

  bitbank公式サイト

  OKJ（オーケージェー）

  特徴

  • 世界大手OK Groupの日本法人による運営
  • 業界トップクラスの狭いスプレッド
  • 高利回りFlash Dealsやステーキングサービス

  主要手数料

  • 売買手数料：販売所無料、取引所Maker -0.01%/Taker 0.02%～（キャンペーン時）
  • 入金手数料：無料（振込手数料は利用者負担）
  • 出金手数料：400円
  • 送金手数料：銘柄により異なる（IOSTは格安）

  取扱銘柄：47銘柄（国内最多クラス）
  最小購入額：500円
  積立サービス：対応
  スマホアプリ：高機能アプリあり
  セキュリティ：コールドウォレット、2段階認証
  独自サービス：Flash Deals（年率最大100%超の実績）、マルチチェーン対応
  向いているユーザー：スプレッドを重視する方、多様な銘柄に分散投資したい方、レンディングに興味がある方

  OKJ公式サイト

  bitFlyer（ビットフライヤー）

  特徴

  • ビットコイン取引量9年連続国内No.1
  • 創業以来ハッキング被害ゼロの高度なセキュリティ
  • 1円から取引可能な初心者に優しい設計

  主要手数料

  • 売買手数料：販売所無料、取引所0.01～0.15%（取引量により変動）
  • 入金手数料：住信SBIネット銀行無料、その他銀行330円
  • 出金手数料：三井住友銀行220円/440円、その他550円/770円
  • 送金手数料（BTC）：0.0004BTC（XRP、MONA、XLMは無料）

  取扱銘柄：38銘柄
  最小購入額：1円
  積立サービス：対応
  レバレッジ取引：bitFlyer Lightningで最大2倍（BTC、ETH対応）
  セキュリティ：マルチシグ、コールドウォレット、2段階認証
  特別サービス：bitFlyer クレカ（利用額の0.5～1.0%がBTCで還元）、ビットコインをもらう、IEO実績
  向いているユーザー：少額から始めたい初心者、取引量の多いアクティブトレーダー、レバレッジ取引に興味がある方

まとめ：注目ポイント（2025年10月28日時点）

1. 11月11日の臨時株主総会での商号変更・体制再編の可決可否（Bitcoin Japan誕生の正式化）。
2. Bakktの資金配分とBTC購入ペース（7,500万ドル増資・10億ドル枠の運用方針）。
3. 金融庁WGの論点整理と2026年法改正に向けた動き（インサイダー規制・開示強化・金商法適用）。
4. 税制の申告分離課税（20％）移行の正式決定有無。
5. ビットコイン相場（ATH更新後の推移とETFフロー）。

出典（主要ソース）

• Bakktの堀田丸正持分取得・商号変更方針：Bakkt IRリリース（8/6, 8/11）ほか。
• 売出し詳細（株数・金額・日付）：堀田丸正「株式の売出しに関するお知らせ」（PDF）。
• 臨時株主総会・商号変更の予定：Yahoo!ファイナンス記事等。
• ドメイン変更（bitcoin.jp→bitcoin.co.jp）：Bakkt IR / Business Wire（9/17）。
• 経営人事（CEO/会長候補）：会社開示資料（9/26 PDF）、Bakkt IR。
• BTCのATH（10/5前後）：Reuters、RTE、NDTVなど。
• 市場規模・統計：金融庁資料（6/25総会・7/31WG）、JVCEA統計。
• 税制・金商法移行の検討状況：CoinPost/東京財団/金融庁資料等。
• 米スポットETF資金流入：Yahoo! Finance（10/7）。

※本記事は一次ソース（官庁資料・会社IR・主要メディア）を優先的に参照し、2025年10月28日時点で確認できる事実関係に基づき更新しています。投資判断は自己責任でお願いします。