ビットコイン750万円台も視野に!?強気相場を後押しする2つの要素とは?

ビットコイン(BTC)価格は一時的に38,500ドル(約574万8,000円)レベルに下落した後、再び強気の推力を取り戻して45,300ドル(約676万3,000円)を超えました。現在25ヶ月ぶりの高値49,000ドル(約731万6,000円)を狙える位置にあり、50,000ドル(約746万5,000円)突破の可能性も見えてきました。

軌道に乗りつつあるビットコイン現物ETF

ビットコイン現物ETFの取引開始からほぼ1ヶ月、ビットコインは直近14日間で14.5%も値を上げ、4月に予定されている半減期に向けて、本来の軌道を取り戻したように見えます。QCPキャピタル(QCP Capital)は最新の分析で、この上昇トレンドには2つの要素が関わっていることを指摘しています。

まず1つめの要素は、現物ETFへの純資金流入が増加していることです。不安視されていたグレースケールのGBTCも、1日あたりの資金流出が5~6億ドル(約750~900億円)から1~2億ドル(約150~300億円)に減少しました。しかも、すべてのビットコインETFへの総資金流入はプラスに転じています。その結果として、ビットコイン価格が上昇基調にあると考えられます。

さらにQCPキャピタルは、現物ETFフィキシング(その日の通貨価値基準点)の時間帯をチェックし、米国東部標準時午後3~4時の間にビットコイン価格が上向きになる傾向を確認しました。おそらくこれは、ブラックロック(BlackRock)ETFのIBITを1時間観測して、純資産価値(NAV)を算出しているからでしょう。

一方GBTCはポイント・フィキシングを採用しているため、通常午後4時過ぎに下落圧力が加わり、この前後に市場メーカーは売りに走る傾向があります。

好調を維持するアメリカ株式市場

連邦準備制度理事会(FRB)の強硬な姿勢と、非農業部門雇用者数データによる利回り上昇にもかかわらず、アメリカの株価が高値を維持していることも、ビットコインが上昇するもう1つの要素です。

エヌビディア(NVDA)やメタ(META)などの企業は、高収益と明るい話題から株価を上げ、儲けの少ない投資家は利益を求めて値下がり株を買い続ける傾向にあります。こうした株式市場の強気心理が、ビットコインやイーサリアム(ETH)にも流入し、そこに半減期やイーサリアム現物ETFへの期待感がプラスされて、暗号資産(仮想通貨)市場全体が強気傾向にあると考えられるのです。

QCPキャピタルはアキュムレーションにも注目しており、それによって投資家が現在の現物価格よりも大幅な値引きで、ビットコインやイーサリアムを購入できると見ています。この戦略は長期的にロングポジションをとる強気の投資家に、魅力的なチャンスを提供すると考えられます。

ビットコインの5万ドル超えは可能か?

強気傾向にあるとはいえ、その先のレジスタンスラインによりビットコイン価格が押し戻され、もちあい状態になる可能性はあります。

まず次のレジスタンスラインとしては45,500ドル(約679万3,000円)が想定されますが、ここを突破できると、その次のラインは46,600ドル(約695万7,000円)が見込まれます。これら2つの抵抗帯を超えれば、その後強い反発もなく48,500ドル(約724万円)台に乗る可能性までは考えることができます。

すべての要素を考慮すると、ビットコインはここ最近の高値を更新して、仮想通貨の冬以前の最高値を塗り替えるかもしれません。重要な点は、前述したレジスタンスラインでビットコインがどう反応するか、そして2024年初の強気レベルに押し戻す十分な買い圧力が生じるかどうかでしょう。

参考
Bitcoin Price Soars, Smashing Through $45,000 On The Back Of Two Key Factors

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ETFジャイアントのブラックロック(BLK)がコインベースと提携してビットコイン現物を運用するETFの申請間近だという。同社は仮想通貨に関連するETFを2022年にすでにローンチしており、ビットコイン先物をベースとしたETFは2021年に承認され米国市場において複数のファンドが提供している。