ウォール・ストリート・ジャーナルへのリークによると、イーサリアムDeFi(分散型金融の最大手分散取引所ユニスワップ(Uniswap)の開発チームUniswap Labsが調査を受けているという。Uniswapは規制懸念から7月に特定DeFiトークンの取引を公式からアクセス制限をしていた。
SEC Uniswap Labsを調査
ウォール・ストリート・ジャーナルに寄せられたリークによると、SEC(米国証券取引委員会)はイーサリアム最大の分散取引所であるUniswapの開発元Uniswap Labsを調査しているという。このリーク者によると、SECは仮想通貨投資家がどのようにしてUniswapを介してマーケットを構築し、使用しているのかについて詳しく調査をしているとしている。
DeFi規制の懸念
イーサリアム上での金融、通称DeFiに火がついたのは約1年前でありイールドファーミングや流動性マイニングによる不労所得で現在も高い需要を誇っている。Uniswap Labsは2020年9月17日、Uniswapの今後の方向性を決める投票権を持つガバナンストークンのUNIをローンチし、この1年でUniswap上で運用されている資金は急速に拡大している。
またUniswapは最新バージョンとなるUniswap v3を今年ローンチし、Uniswap v3だけで29.4億ドルもの運用資金にのぼっており、DeFiで最も使用されている分散取引所と言えるだろう。その一方で今年7月にはDeFi規制を懸念してか、Synthetixが提供する米株のデリバティブや仮想通貨デリバティブを公式から取引を終了する対策を取っていた。
規制当局との協力
ウォール・ストリート・ジャーナルによると「DeFi市場の発展のために規制当局が求める情報を提供する」とUniswap Labsの広報は述べており、SECはこの件に対してのコメントは控えるとしている。この1年で急激な成長をしたDeFi市場はUniswapを含む全体で約10倍に運用資産が増加しており、1000億ドルに迫りつつある。
これは3年前の2018年の100倍となっており、イーサリアム上で新たな経済圏が成長している一方、ずさんなコピープロジェクトなどへの攻撃による損害は後を絶えない。これらのことからDeFi市場は成長に伴う規制導入が今後の発展のために必要不可欠でもあるといえるだろう。
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