ブルームバーグ(Bloomberg)の最新レポートでは、暗号資産(仮想通貨)の市場規模は今後も急拡大し、2025年までに市場の時価総額が7兆5,000億ドル(1,113兆円)に達すると予測されています。
モンスター級の仮想通貨市場サイクル
ウォールストリートを代表する資産運用会社アライアンス・バーンスタイン(Alliance Bernstein)社は、この先数年は「モンスター級の仮想通貨市場サイクル」が進行すると予想しています。さらに同社はオンライン・ブローカーのロビンフッド(Robinhood)マーケットの取材を始め、その株価のパフォーマンスを高く評価しています。
バーンスタイン社のアナリストであるゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏は、投資家はこの市場サイクルに乗るべきであると強調し、この先2年間でロビンフッドの仮想通貨取引額は9倍になるという予測を示しました。
チュガニ氏はロビンフッドに関する展望に自信を見せ、18~24ヶ月先の投資チャンスを狙って、今のタイミングで市場に参入すべきだと述べています。彼はロビンフッドの目標株価を30ドル(約4,450円)と仮定していますが、ブルームバーグによるとこの数字はアナリスト中で最も高いということです。
カストディ資産と取引総額の増加を含む、2月の前向きな運用データが公開された後、ニューヨーク市場でのロビンフッドの株価は12%も上昇し、2021年12月以来の最高レベルに達しました。今年に入ってから同株は40%上昇しましたが、6人のアナリストが買いの評価で、10人は待ち、3人は売りの評価というように、ウォールストリートでは意見が割れています。
仮想通貨市場の時価総額が、現状の2兆6,000億ドル(約386兆円)から7兆5,000億ドルに拡大するという予測に従うと、ビットコイン(BTC)の時価総額は2025年までに3兆ドル(約445兆円)に達すると見られます。
チュガニ氏はこの市場拡大が、仮想通貨ETFの未曽有の大成功によってもたらされると見ています。彼は2025年にビットコインが15万ドル(約2,230万円)を超えると予測しており、機関投資家の参入とビットコイン現物ETFの継続的な成長への期待、さらに次の12ヶ月以内と予想されるイーサリアム(ETH)現物ETFのローンチが、市場に強く作用するという見解です。
ロビンフッドの強みとポテンシャル
ロビンフッドに関してチュガニ氏は、規制されたブローカー・プラットフォームにおけるフルセットの仮想通貨サービスが強みになると見ています。ブルームバーグも、老舗のチャールズ・シュワブ(Charles Schwab)社のようなブローカーは、仮想通貨サービスの提供に前向きではない点を指摘しています。
最後にチュガニ氏は、「つまり我々は仮想通貨に対して強気であり、ロビンフッドの仮想通貨ビジネスが、今後投資家と共に大きな富を生み出すと信じている」という強気の言葉で締め括りました。
今後予測される仮想通貨市場の急激な成長と、ロビンフッドの楽観的なビジネス展望は、仮想通貨市場関係者の注目を集めています。デジタル資産に対する認知度の向上と機関投資家の参入拡大が続けば、この先数年間は投資家と市場関係者にとって大きなチャンスになる可能性があるでしょう。
参考
・Crypto Market’s ‘Monster Cycle’: $7.5 Trillion Market Value By 2025, Bitcoin Targets $150,000
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