ビットコインが特徴的なウェッジを形成、アナリストは1200万円超えを予測

9月18日にアメリカで利下げが発表されましたが、暗号資産(仮想通貨)アナリストのJelle氏は、ビットコイン(BTC)のチャートに特徴的な強気パターンが形成されたとして、本格的な強気市場の到来を予測しています。

強気を示す特徴的な下降ウェッジでビットコイン市場は?

Jelle氏は自身の「X」でチャートを展開し、広がりながら下降するウェッジパターンについて言及しました。このパターンでのターゲットは90,000ドル(約1,282万円)で、10月から価格上昇がスタートすると、今後の第四四半期がビットコインのピークになると予測しています。

過去の歴史から見ても、今後10月から12月にかけてビットコインは大きな利益をもたらす可能性があります。実際前回と前々回の半減期の時には、第四四半期にかなりプラスの月間利益率を記録しました。つまり、年間で最も利益を生み出す期間ということです。

さらにJelle氏は別の投稿で、過去最高値を突破するための価格レベルも予測しています。現状の62,000ドル(約883万円)レベルはスタート位置として申し分なく、ここから65,000ドル(約926万円)を抜ければ記録更新の可能性がかなり高まるということです。

現在の最高値は3月に記録した73,000ドル(約1,040万円)レベルですが、Jelle氏を含む多くのアナリストは、今回の強気市場での本来のピークはこの先だと見ています。100,000ドル(約1,424万円)を超える可能性があるというのが彼らの見解です。

先日スタンダードチャータード銀行も、年内に100,000ドルを突破するという予測を発表しました。さらに同行は大統領選でトランプ氏が勝った場合、150,000ドル(約2,136万円)にまで高騰する可能性にも言及しています。

利下げでさらに高まる期待

Jelle氏は米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げで、強気の勢いがさらに加速したと見ています。0.5%の利下げによって、ビットコインの強気傾向が高まることは以前から予想されており、Jelle氏は金融緩和を伴う景気拡大策に期待を寄せています。

今後ビットコインを含むリスク資産は流動性が高まり、現在は需要不足で停滞している仮想通貨も、急激な価格上昇局面を迎えると予測されます。利下げによって強気派も市場に戻り、ビットコイン価格をさらに押し上げる可能性もあるでしょう。

アナリストのアリ・マルチネス(Ali Martinez)氏は、バイナンス(Binance)のトップトレーダーの取引傾向を独自に分析しました。それによると直近ではトレーダーに弱気心理が働き、彼らの51.41%はビットコインのショートポジションでした。しかし現在は61.95%がロングポジションに移行しています。

各アナリストの予測通り、日本時間9月20日正午時点で、ビットコインは24時間で1.3%上昇し、63,000ドル(約897万円)をわずかに上回っています。

参考
October To Remember: Descending Broadening Wedge Says Bitcoin Is Going To $90,000

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