アマゾンがついに仮想通貨とNFTに本格参入か?

テクノロジーおよびEコマース界の巨人アマゾン(Amazon)が、暗号資産(仮想通貨)業界での地歩固めに動き出したようです。仮想通貨ニュース・メディアを運営するブロックワークス(Blockworks)の報道によると、アマゾンは2023年春にNFT(非代替性トークン)プラットフォームをローンチする予定だということです。

アマゾンの参入はまずはNFTゲームからか

アマゾンはNFTプラットフォームをサポートするため、すでに10を超える仮想通貨プロジェクトと提携したとも伝えています。これが事実なら、2021年のピークから減速傾向にあるNFT市場が、再び活況を呈するようになる可能性があります。

アマゾンは手始めにNFTゲーミングに参入し、プラットフォームを通じてプレイヤーに独自のNFTアイテムを提供する計画のようです。

アマゾンはすでにPrimeサービスを通して、ビデオゲーム・プラットフォームにアクセスを提供するなどしていました。今後はNFTを提供することで、新規特典や報酬によりユーザー数を増やすことになるでしょう。

NFTプラットフォームは現在開発中であり、アマゾンウェブサービス(AWS)ではなくアマゾン公式サイトからリリースされると見られています。詳細については4月に発表される可能性がありますが、今のところアマゾンからの正式な声明はありません。

アマゾンの本気度は?

すでにメタやツイッターは、ユーザーとデジタル資産とをつなぐサービスを展開しています。ほかにもアマゾンと競合するイーベイ(e-Bay)は、NFTマーケットプレイスのノウンオリジン(KnownOrigin)を買収するなど、新規分野での主導権獲得に力を入れています。さらにイーベイは大規模なプラットフォームを展開するため、より多くの顧客をとり込もうとしています。そのため今後アマゾンが同様の買収に動く可能性は十分にあります。

2週間ほど前アマゾンは、アバランチ(Avalanche)ブロックチェーンを提供するアバ・ラボ(Ava Labs)との提携を発表して業界を驚かせました。この提携により、アバ・ラボに関わる数千という企業がAWSのネットワークにアクセスできるようになりました。

この発表時にAWSのスタートアップ支援部門責任者のハワード・リング(Howard Wring)氏は、「この先Web3とブロックチェーンは我々にとって必須のものになる。それがいつ主流になるのかは予測できないが、我々はこれまでの進歩をこの目で見てきた。今後さらに進歩が加速する業界に、我々が参入できることを喜ばしく思う」と述べています。

参考
Amazon NFT Initiative Coming Soon: Exclusive

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