トランプ大統領の就任迫る、ビットコインは10万ドルから大幅続伸の可能

2024年11月5日に始まったビットコイン(BTC)価格の上昇がひと息ついて、現在10万ドル(約1,528万円)前後での持ち合い状態にありますが、この先さらに高騰するという声も聞こえます。

次期アメリカ大統領のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の元選挙対策本部長だったポール・マナフォート(Paul Manafort)氏は、アブダビで開催された「ビットコインMENAカンファレンス」において、ビットコイン価格が急上昇するという楽観的な見解を表明しました。

トランプ大統領がもたらす新しい時代

マナフォート氏は、トランプ氏が2025年1月20日に大統領に就任すると、暗号資産(仮想通貨)市場に対する強力なサポーターになると明言しました。トランプ氏は米証券取引委員会(SEC)の再建と、国家としてのビットコイン戦略的保有を目指しており、デジタル資産にとってはより好ましい環境が訪れるということです。

マナフォート氏は、「この先には仮想通貨市場の投資家と参加者にとって、非常にエキサイティングな日々が待っているだろう」と述べ、10万ドルの記録を祝った関係者は、さらに上の記録を祝福することになると強気の姿勢を見せました。

トランプ氏は、アメリカ国内で仮想通貨支持者寄りの規制枠組みづくりを目指すと見られています。まず現SEC委員長のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏に代わって、ポール・アトキンス(Paul Atkins)氏を委員長に推薦しています。アトキンス氏は元SEC委員であり、仮想通貨推進派として有名です。

ゲンスラー委員長のこの3年間は、規制引き締めにより仮想通貨市場の拡大を抑制してきたと批判されています。彼の退任により、リップル(Ripple)とコインベース(Coinbase)を巻き込んだ法定闘争にも、より明確な規制の透明性がもたらされる可能性があります。

さらにトランプ氏は、デービッド・サックス(David Sacks)氏を「ホワイトハウスのAIおよび仮想通貨統治者」に任命しました。サックス氏はPayPalの元幹部です。彼は今後大統領の側近として、AIと仮想通貨関連の政策を統括することになるでしょう。「彼は法的枠組みの中で、これまで求められてきた透明性とさらなる繁栄を仮想通貨業界にもたらすだろう」と、トランプ氏はサックス氏の役割の重要性を強調しています。

11月の大統領選以降、ビットコイン価格は50%近く上昇し、現在総資産がおよそ400億ドル(約6兆1,120億円)に達しているビットコイン現物ETFの存在が、市場への買い圧力をさらに強めています。

強気アナリストは4,000万円超えも予測

著名なアナリストのアリ・マルチネス(Ali Martinez)氏は自身の「X」で、チャート分析でよく知られるカップ・アンド・ハンドルの強気パターンにより、ビットコインが275,000ドル(約4,200万円)に達する可能性を指摘しています。

しかし一方では最近の市場サイクルをもとに、96,000ドル(約1,467万円)を保持する重要性についても述べ、この価格帯の維持に失敗すると85,000ドル(約1,299万円)にまで下落する危険性にも注意を促しています。

現時点でビットコインは、専門家が指摘するサポートラインの維持に手こずっており、このラインぎりぎりでの攻防が続いています。再度の上昇トレンド形成には、何らかの追加的要素が必要かもしれません。

参考
Expect More Than $100,000: Ex-Trump Campaign Chief’s Bullish Bitcoin Forecast

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ストック・トゥ・フロー(S2F)モデルで知られるPlanB(プランB)氏は、現在のやや不安定な暗号資産(仮想通貨)市場をものともせず、2024年内にビットコイン(BTC)が10万ドル(約1,510万円)の大台に乗ると予測しています。これは単なる予測ではなく、緻密な分析による結論だということです。