
アマゾンが提供するクラウドコンピューティングサービス「AWS」の障害により多数の仮想通貨サービスに影響が出ている。仮想通貨取引所最大手のバイナンスはAWS障害で一部のサービスが利用できないと公式に発表しており、イーサリアムの分散金融トラッカーサービスのデバンク(DeBank)では15日17時48分現在全機能が利用できなくなっている。
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AWS障害で仮想通貨取引所などのサービスへ影響
アマゾンのAWS障害により仮想通貨取引所などを含む多くのサービスが利用できない影響が出ている。仮想通貨ではイーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)などのブロックチェーンをベースにサービスを展開しているが、仮想通貨取引所などは多くのユーザーの売買に対応するためにオンプレミスではなくAWSやマイクロソフトのAzureなどのクラウドサービスを利用している。
仮想通貨取引所最大手のバイナンスやイーサリアムエコシステムのポートフォリオトラッカーのデバンク(DeBank)などがサービスの影響を発表しており、これらのサービスはAWSを使用しているということになる。またAzureもAWSほどではないものの障害発生報告が増えており、全体的に通信障害が発生していることになるだろう。
速報:AWS障害により仮想通貨取引所やウォレットインターフェイスにも障害が発生中、公式報告では
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) April 15, 2025
・Binance
・Rabby
・DeBank
などが報告済み#ビットコイン #イーサリアム #仮想通貨 #暗号資産 #AWS障害 pic.twitter.com/t4vdWSDvjs
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通信障害で仮想通貨(暗号資産)資産への影響は?
これらの影響はあくまでクラウドコンピューティングサービスを利用しているブロックチェーン上の会社によるサービスに影響が出ているだけであり、イーサリアムやビットコインネットワークが混雑したりバグがあるわけではない。そのため仮想通貨の価格や資産への影響は全くなく、安全であるということになる。
一方でこれらの資産を送金したり、分散金融(DeFi)へアクセスするための公式サイトが自社サーバーなどではなくAWSやAzureを使用している場合はこの通信障害の影響を受けて表面上は使用できないことになる。
またWeb3ウォレットのラビーが影響出ているように、トランザクションをブロードキャストするためのRPCがこれらのクラウドコンピューティングサービスを使用している場合、トランザクション自体がネットワークに送信できていないため送金ができないということになるだろう。これらを解決するには自分でノードを建てるか、インターフェイスプロバイダーサービスを利用しないことで直接署名をして実行することで可能となる。
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