【衝撃】BTC秘密鍵は9分で破られる?Google論文が示した量子コンピューターの脅威
【衝撃】BTC秘密鍵は9分で破られる?Google論文が示した量子コンピューターの脅威

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この記事の結論

2026年3月31日、GoogleのQuantum AIチームがEthereum Foundation・Stanford・UCバークレーとの共著論文を発表しました。

「将来の量子コンピューターがビットコインの秘密鍵を約9分で解読できる可能性がある」という内容です。

さらに同日、CalTech・Oratomic・UCバークレーのチームも「わずか約1万量子ビットで解読できる可能性」という第2の論文を発表。1日で2本の衝撃論文が投下されました。

Google論文の共著者であるEthereum Foundation研究者のJustin Drake氏は「2032年までにQデイが来る確率が少なくとも10%になった」と発言。

 

現時点ではまだ脅威ではありませんが「量子コンピューターの脅威は2030年代半ば以降」という従来の想定は完全に崩れました。

約690万BTC(全供給量の約3分の1)が理論上リスクにさらされており、「仮想通貨は安全」という前提が揺らぎ始めています。

「今すぐパニックになる必要はないが、今すぐ動き始めなければ間に合わない」—これが業界の現在地です。

 

現時点ではただちに資産が危険にさらされる状況ではありませんが、将来的なリスクに備えて「どこで・どのように資産を管理するか」は重要なテーマになりつつあります。

特に、送金や保管方法を見直すためにも、使いやすく信頼性の高い取引環境を整えておくことが求められます。

 

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この記事のポイント

  • 何が起きた?—Google Quantum AI・Ethereum Foundation・Stanford・UCバークレーの共著論文が発表。BTCの秘密鍵解読に必要なリソースが従来予測の「約20分の1」に圧縮
  • 衝撃の第2論文—同日、CalTech+Oratomic+UCバークレーチームが「わずか約1万量子ビットで解読可能」という論文を別途発表(利益相反あり・要留保)
  • 論文共著者・Justin Drakeの警告—「2032年までにQデイが来る確率が少なくとも10%に上昇した」と発言。2032年を全業界が備えるべき基準日として設定
  • 何がリスクにさらされている?—約690万BTC(数十兆円規模)が特にリスクの高いアドレスに保管。P2PK形式のサトシ時代のBTC約170万BTCも含む
  • 対策の現状—BitcoinはBIP-360、EthereumはPQ Teamが対応を進行中。ただしBitcoinの完全対応には最大7年かかるとの見方も

Googleの論文が「爆弾」と呼ばれる理由

Google Quantum AIが発表した論文(タイトル:「Securing Elliptic Curve Cryptocurrencies against Quantum Vulnerabilities: Resource Estimates and Mitigations」)は、Ryan Babbush・Craig Gidney・Hartmut NevenらのGoogle研究者に加え、Thiago Bergamaschi氏(UCバークレー)、Justin Drake氏(Ethereum Foundation)、Dan Boneh氏(Stanford)を含む9名の共著です。

核心は、必要なリソースの激減です。

 

ビットコインのウォレットを守っているのは「256ビット楕円曲線離散対数問題(ECDLP-256)」という数学的問題です。

これを解く(=秘密鍵を解読する)には、量子コンピューターの計算単位である「物理量子ビット(キュービット)」が必要です。

 

指標 従来の最良推定(Litinski 2023) 今回のGoogle論文
必要な物理量子ビット数 約900万 50万未満
削減率 約20分の1
秘密鍵解読にかかる時間(試算) 数日〜数週間 約9〜12分

 

「必要な量子ビット数が20分の1になった」——これは、達成すべきエンジニアリングの目標が劇的に近づいたことを意味します。

Dragonfly CapitalのHaseeb Qureshi氏はこう述べています。

 

「2030年代半ばの話ではなくなった。今の10年の終わりまでに、この規模の量子コンピューターが登場する可能性がある」

Google論文の共著者・Justin Drakeの警告——「2032年・10%」

今回の論文の共著者であるJustin Drake氏(Ethereum Foundation)は、自身のXで論文について「量子コンピューティングと暗号学にとって記念すべき日だ」と発言し、個人的な見通しも明らかにしました。

 

「2032年までにQデイが来るという私の確信は大幅に高まった。少なくとも10%の確率で、2032年までに量子コンピューターがさらされた公開鍵からsecp256k1のECDSA秘密鍵を回復すると思う」
— Justin Drake(Ethereum Foundation研究者・Google論文共著者)

 

2032年はBitcoinの量子耐性アップグレードが完了するとされる期限(最大7年後の2033年)の直前です。

業界が「今すぐ動き始めなければ間に合わない」とする根拠がここにあります。

さらに衝撃の第2論文:「1万量子ビットで解読可能」

同日、CalTech・量子スタートアップOratomic・UCバークレーのチームが、別の衝撃的な論文を発表しました。

Googleの量子回路を応用し、中性原子型アーキテクチャを使えばわずか約1万量子ビットでECDLP-256を解読できると主張しています。

Googleが試算した50万量子ビットのさらに約50分の1という数字です。

 

ただし、この第2論文はOratomic関係者が著者に含まれており、利益相反の観点から一部から留保が付けられています。

Googleの論文と同列に扱うには慎重な評価が必要です。

「9分で解読」は本当か?—仕組みを解説

「9分でBTCが盗まれる」というのは少し誇張があります。

正確に理解するために、攻撃の仕組みを説明します。

ビットコイン取引の流れと攻撃の窓口

ビットコインを送金するとき、一時的に「公開鍵」がブロックチェーン上に露出します。

通常、ビットコインの取引確認には約10分かかります。攻撃者はこの公開鍵が露出してから確認完了までの約10分間が攻撃の窓口です。

 

  1. 攻撃者がアルゴリズムの前半部分(公開鍵に依存しない計算)を事前に完了させ「待機状態」に
  2. ターゲットの取引が送信され公開鍵が露出した瞬間から解読開始
  3. 約9〜12分で秘密鍵を解読し、自分のウォレットに送金する偽造取引を作成
  4. 手数料を高く設定し、正規取引より先にマイナーに承認させる

 

Googleの論文によると、この攻撃が10分のブロック時間内に成功する確率は約41%です。

「確実に盗まれる」わけではありませんが、2回に1回近い確率でリスクがあります。

Googleが選んだ「責任ある開示」

今回の論文には異例の対応がありました。

Googleは攻撃の詳細な量子回路を公開せず、代わりに「ゼロ知識証明」(SP1 zkVM と Groth16 SNARK)を使って計算結果だけを検証可能な形で公開しました。

「悪意ある第三者に攻撃手法を渡さないための措置」であり、米政府への事前開示も実施しています。

 重要な前提:今はまだ不可能

現時点でこの攻撃は実行できません。Google最新の量子チップ「Willow」でも、実際の暗号解読には程遠い能力しかありません。この研究はあくまで「将来の量子コンピューター」を想定したシミュレーションです。

どのBTCがリスクにさらされているか

すべてのビットコインが同じリスクを抱えているわけではありません。アドレスの種類によってリスクの大きさが異なります。

アドレスタイプ リスク 理由
P2PK(旧形式)  最高リスク 公開鍵がブロックチェーン上に常時露出。今すぐ攻撃対象になりえる。サトシ時代の約170万BTCはこの形式
Taproot(P2TR) 最高リスク 「安全性向上」のアップグレードが皮肉にも量子リスクを拡大(後述)
過去に送金したP2PKH 中リスク 送金時に公開鍵が記録されているため、ブロックチェーンを遡れば攻撃可能
一度も送金していないP2PKH/SegWit 低リスク 公開鍵がハッシュで隠されており、量子コンピューターでも直接逆算できない

Googleの論文によると、現在約690万BTCが何らかの形でリスクにさらされています。

このうち約170万BTCが「P2PK形式」のサトシ時代のマイニング報酬です。

公開鍵がすでにブロックチェーン上に記録されており、十分な能力を持つ量子コンピューターが登場した場合、即座に攻撃対象となります。

Taproot(タップルート)が生んだ皮肉

2021年にBitcoinに導入されたTaprootは、プライバシーと効率性を向上させる「画期的なアップグレード」として歓迎されました。

しかし量子リスクの観点では逆効果でした。

Taprootはデフォルトで公開鍵をブロックチェーン上に露出する設計になっており、Googleの論文はこの点を明示的に指摘しています。

「プライバシー向上のためのアップグレードが量子リスクをさらに拡大させた」という皮肉な結果です。

「量子コンピューターはBitcoinだけを殺す」は誤解—でも「Bitcoinが一番難しい」は本当

暗号資産コミュニティでよく出る反論がこれです——「量子コンピューターが本当に来るなら、銀行もSWIFTもインターネット全体が終わる。Bitcoinだけの問題じゃない」。

この主張は半分正しく、半分は誤りです。Googleの論文はこの議論に真正面から反論しています。

 

  • 銀行・HTTPS——運営者がサーバーを更新すれば全ユーザーに適用。数日〜数週間で完了
  • Bitcoin——世界中のマイナー・ノード・ユーザーが合意しなければ変更不可。BIP-360の共同著者によると、完全な量子耐性確保には最大7年を要すると見積もられている

「クラウド型量子コンピューター」が生む新たな脅威

Amazon Braket・IBM Quantum Platform・Google Quantum Computing Serviceなど、量子コンピューターは現在すでにクラウドサービスとして提供されています。

将来的に暗号解読可能な量子コンピューターが登場した場合、「国家が秘密裏に運用する超大型マシン」だけでなく、企業や悪意ある第三者がクラウド経由でレンタルして攻撃するというシナリオが現実的になります。

Googleの論文はこの点を明示的に危険因子として挙げています。

「初期の量子コンピューターの存在は、公式発表よりも先にブロックチェーン上で最初に検出されるかもしれない」——Google Quantum AI論文より

業界の反応—パニックではなく「目覚め」

この論文発表を受けて、暗号資産業界の主要人物が次々と反応しました。

 

「量子コンピューターが来ると言うのはFUDではない。FUDはBitcoinが適応できないと主張することだ。適応できる。ただし今日から取り組む必要がある」
— Eli Ben-Sasson(StarkWare共同創業者)

 

「高いレベルで言えば、暗号資産に必要なのは量子耐性アルゴリズムへのアップグレードだけだ。パニックになる必要はない(笑)。ただし実行上の考慮事項がある。難しい...」
— CZ(Binance創業者)

 

「パスワードを忘れたウォレットには、将来アクセスできるようになる」
— イーロン・マスク(皮肉を込めて)

 

「ユーザーの資産は今日は安全だ。しかしブロックチェーンシステムはただソフトウェアを更新するわけにはいかない。分散型ネットワーク全体での協調的なプロトコルアップグレードが必要だ。これはセキュリティ警告を装ったインフラ問題だ」
— Michael Heinrich(0G Labs CEO)

BitcoinとEthereumの対応—どこが進んでいるか

Bitcoin:BIP-360(Pay-to-Merkle-Root)

Bitcoinのアップグレード提案「BIP-360」は、量子耐性を持つ新しいアドレス形式「P2MR(Pay-to-Merkle-Root)」を導入するものです。

2026年2月にGitHubの公式BIPリポジトリに統合され、2026年3月20日にはBTQ Technologies社がテストネットでの実装に成功しました。

ただし課題は技術ではなく合意形成です。

 

  • BIP-360は現在ドラフト段階。メインネットへの適用には広範なコミュニティの合意が必要
  • BIP-360共同著者によると、Bitcoinが完全に量子耐性を確保するには最大7年を要すると試算。Justin Drakeが警告する「2032年」とのタイムラインが危うく重なる
  • 一部からは「まだ量子コンピューターが現実の脅威でない段階での性急なアップグレードは危険」という反論も

Ethereum:PQ Team(量子後対応チーム)

Ethereumは専任の量子後対応チーム(PQ Team)を発足させ、ロードマップを公開しています。今回のGoogle論文の共著者であるJustin Drake氏はEthereum Foundation所属の研究者であり、量子リスクの計算と実装防衛の両面を直接結びつける立場にあります。

  • 2029年を目標にプロトコル全体の量子耐性移行を計画(4段階フォーク:I・J・L・M)
  • ハッシュベースのZK-STARKsを用いたブロックごとの署名集約プロトタイプを開発中
  • Solanaはすでに量子耐性署名の実験を完了。高速なアップグレード実績を持つ

米国政府の動向

  • 米連邦機関は2026年4月に量子後暗号への移行計画提出が義務付けられた(NSM-10)
  • NISTは2030年代半ばまでに連邦システムの楕円曲線暗号を段階的に廃止する方針
  • 2026年は「量子セキュリティの年」として、FBI・NIST・CISAが主導するグローバルイニシアティブが始動
  • Googleは自社サービスについて2029年を量子後移行の目標と設定

今日あなたができる3つの対策

「将来の脅威」とはいえ、今できることがあります。

  1. アドレスの使い回しをやめる—同じアドレスで何度も送受信しない。一度送金したアドレスは公開鍵が記録されるためリスクが上がる
  2. 古いP2PKアドレスのBTCを移動させる—「1」から始まる古い形式のアドレスで長期間BTCを保有している場合、SegWit(bc1)形式の新しいアドレスへの移動を検討する
  3. 動向を注視する—BIP-360やEthereumのPQ Team進捗を定期的に確認する。Qデイが近づけば業界全体でアップグレードの動きが加速するはずで、そのタイミングに備える

 

注意:今すぐパニックになってBTCを全売却する必要はありません。「早めに準備を始める」のが適切な対応です。

そのためには、送金や保管がしやすい環境を整えておくことも重要です。

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よくある質問(Q&A)

Q. 今すぐBTCを売った方がいいですか?

A. 今すぐ売る必要はありません。現時点の量子コンピューターにBitcoinの暗号を破る能力はなく、脅威が現実化するまで少なくとも数年の猶予があるとされています。ただしリスクが「ゼロ」ではなくなったことは認識しておくべきです。

Q. ハードウェアウォレットを使えば安全ですか?

A. ハードウェアウォレット自体の安全性とは別に、アドレスの種類が重要です。「一度も送金していない新しいアドレスに保管する」「アドレスを使い回さない」という点が、量子リスクに対して現時点でできる最善策です。

Q. EthereumやSolanaはBitcoinより安全ですか?

A. 状況は複雑です。Ethereumはより積極的な量子後ロードマップを持っており、対応が進んでいます。しかしEthereumの多くのアドレスも楕円曲線暗号を使っており、リスクは同様に存在します。Solanaはほぼすべてのコインで公開鍵が露出しているため、ある意味でBitcoin以上にリスクが高いという見方もあります。

Q. 量子コンピューターはいつ現実の脅威になりますか?

A. Google論文の共著者・Justin Drake氏は「2032年までにQデイが来る確率が少なくとも10%」と発言しています。研究者によって見方は2030年〜2040年と幅がありますが、「2050年以降」という従来の楽観的な見通しは否定されました。

Q. BTCが量子コンピューターに破られたらどうなりますか?

A. 最悪のシナリオでは、リスクアドレスに保管された690万BTCが盗まれ、市場に大量売却されることで価格が暴落するという連鎖が起こりえます。ただし業界全体が事前に対応を完了すれば、このリスクを大幅に軽減できます。Bitcoin側の対応スピードが鍵となります。

Q. 「Qデイ(Q-Day)」とは何ですか?

A. 量子コンピューターが現在の暗号システムを破れるようになる日を「Qデイ(Q-Day)」と呼びます。今回のGoogle論文によってそのタイムラインが大幅に前倒しになり、論文共著者のJustin Drake氏は「2032年・少なくとも10%」という具体的な数字を示しました。

 

まとめ——BTCは量子コンピューターで終わるのか?

結論として「終わる」とは言えないが、「何もしなければ深刻なリスクがある」というのが正直なところです。

Google論文の共著者・Justin Drakeが「2032年・10%」という具体的な数字を出したことの意味は大きいです。

Bitcoinの量子耐性アップグレードに最大7年かかるとすれば、今の2026年から動き始めてようやく2033年に間に合う計算です。

また論文の最後に記された一文は、業界に最大の衝撃を与えています。

「初期の量子コンピューターの存在は、公式発表よりも先にブロックチェーン上で最初に検出されるかもしれない」——Google Quantum AI論文

Bitcoinの技術は進化できます。

しかしその進化には分散型ネットワーク特有の難しさがあります。

「Qデイ」が来たとき、Bitcoinが準備を終えているかどうか—それが今後数年で最も重要な問いとなります。


※本記事は情報提供を目的としており、特定の暗号資産への投資を勧誘・推奨するものではありません。暗号資産は価格変動リスクが高く、投資元本を下回る可能性があります。投資判断はご自身の責任と判断のもとで行ってください。
参考:Google Quantum AI 論文「Securing Elliptic Curve Cryptocurrencies against Quantum Vulnerabilities」(Zenodo・2026年3月31日)、Google公式ブログ「Safeguarding cryptocurrency by disclosing quantum vulnerabilities responsibly」、CoinDesk、Decrypt、Unchained Crypto、The Quantum Insider、CryptoSlate、Cointelegraph、BIP-360公式サイト(bip360.org)、postquantum.com(2026年3月31日取得)

 

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