【墨汁速報】ビットコイン先物10万ドル超えで取引 機関投資家は2025年にベットか?

機関投資家や大口仮想通貨(暗号資産)トレーダーが利用するビットコイン先物が現物価格が記録した93000ドルを超えるプレミアム価格で取引がされている。仮想通貨のオプション取引所であるデリビット(Deribit)では10万ドルを超えとなり、CMEビットコイン先物でも98000ドルを一時記録した。

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ビットコイン先物が10万ドルを記録

ビットコイン先物はデリバティブ最大手のCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の取り扱いで知られており、仮想通貨においては無期限のパーペチュアル取引が人気だが決済期限のある先物取引においては機関投資家が利用することで知られている。

デリビット(Deribit)では2025年9月限のビットコイン先物が10万2000ドルで取引され、現物価格が92700ドルを推移していたことから9000ドルのプレミアム価格がついていたことになる。これは仮想通貨トレーダーが約1年後においてビットコイン価格が10万ドルを超えていることを予想してアドバンテージを取るために取引していたことが考えられるだろう。

また1コントラクト5BTC、日本円で7000万円相当となるCMEビットコイン先物でも2025年6月限が98000ドルを記録、最低取引数量が50分の1のマイクロビットコイン先物でも同様に3000ドルを超えるプレミアム価格を記録した。

2025年までにビットコイン10万ドル?

ビットコインの現物価格は93000ドルまで高騰し、現在は9万ドル付近を推移している。白熱した米大統領選挙からわずか1週間足らずで度重なる史上最高値の更新(ATH)を記録しており、プロ仮想通貨派のトランプ氏が勝利したことが主な理由でもある。だがビットコインに限って言えば年始に現物型のビットコイン先物がSEC(米証券取引委員会)に承認され、半減期を無事迎えて新規発行されるビットコインも半減している。

これらのファンダメンタル要因中長期的にビットコインに対する追い風となるものであり、今回の10万ドルという節目はそう重くないと言えるだろう。より高度な取引戦略を行うために決済期限が設けられた先物は機関投資家が利用する仕組みであり、10万ドルの先行プレミアム価格は2025年がトランプバブルとなる可能性を示唆していると筆者は考えている。

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