ストック・トゥ・フロー(S2F)モデルで知られるPlanB(プランB)氏は、現在のやや不安定な暗号資産(仮想通貨)市場をものともせず、2024年内にビットコイン(BTC)が10万ドル(約1,510万円)の大台に乗ると予測しています。これは単なる予測ではなく、緻密な分析による結論だということです。
ビットコイン10万ドルの必然性
PlanB氏は自身のYouTubeチャンネルで、今年ビットコインが10万ドルに達するのは必然的な結果だと述べています。しかも10万ドルはこれから始まる市場サイクルの出発点に過ぎず、彼のS2Fモデルに従えば、その後50万ドル(約7,550万円)レベルがビットコイン価格の平均になるという大胆な予測を立てています。
ただし一気に50万ドルというシナリオは考えにくく、その時期は2025年に訪れるというのが彼の見解です。さらにS2Fモデルの予測を根拠に、PlanB氏はビットコインが100万ドル(約1億5,100万円)に達する可能性があるとも述べています。
PlanB氏はかなりの強気アナリストとして知られていますが、ビットコイン100万ドルを予測しているのは彼だけではありません。仮想通貨技術開発企業ジャン3(Jan3)社のCEO(最高経営責任者)であるサムソン・モウ(Samson Mow)氏は、PlanB氏よりもさらに強気であり、2024年内に100万ドルを突破すると予測しています。
その根拠にモウ氏はビットコインの需給のアンバランスを挙げており、半減期でマイナーの利益が半減すれば、それに応じてビットコイン価格が大幅に高騰すると見ているようです。
アナリストは修正局面も予想
PlanB氏は強気市場においての、ボラティリティの高まりに対して注意喚起しています。価格は上昇トレンドだけとは限らず、20~30%の短期的下落が複数回発生することを、投資家は認識すべきという忠告です。しかし市場では当たり前の変動なので、一喜一憂しないようにとも付け加えています。
仮想通貨運用企業のギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)社で、リサーチ部門のトップを務めるアレックス・ソーン(Alex Thorn)氏も同様の見解を示しています。彼は2021年と2017年の強気市場を例にとり、かなりの修正局面があったことを明らかにしました。彼の分析によると、2021年の強気市場では10%前後の下落が13回を数え、2017年の場合は12%前後の下落がやはり13回あったということです。
日本時間4月1日に71,000ドル(約1,072万円)を超えたビットコインは、翌2日に65,000ドル(約982万円)まで9%近く値を下げましたが、5日の正午時点では68,000ドル(約1,027万円)手前まで値を戻しています。
参考
・Crypto Analyst Says Bitcoin Hitting $100,000 In 2024 Is Inevitable, Here’s Why
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