ビットコイン男子が語る、日本と海外の仮想通貨事情

ディープなビットコイン界隈で活動の幅を広げている2人のビットコイン男子がいる。東晃慈氏(写真右)と平野淳也氏(左)だ。

フリーダム、トラストレス、そしてスマートなこのコンビは最近動画チャンネル「コインストリート」で役立つ情報を発信中。

二人の強みは海外にも足を運んで現地調査をしているところ。二人合わせて今年に入ってからだけでもエストニア、ドイツ、オランダ、マレーシア、台湾、韓国などに行って、現地のミートアップや取引所関係者、マイナーから生の情報を仕入れている。

今をときめくビットコイン男子に界隈の最新事情を聞いてみた。

海外ではわかってもらえない!?日本の仮想通貨トレンド

海外に行くとやはり聞かれるのは日本の仮想通貨業界の様子。

しかし、海外で話してもなかなか分かってもらえない事や驚かれることもあるそう。

「例えば日本で仮想通貨のメディアやブログがたくさんある背景に、取引所のアフィリエイトプログラムがあると話すと困惑されることが多いです。」と語るのは東氏。

特にブログがこんなにたくさんあるのは日本特有のようだ。

また平野氏は「あとはなぜ日本では仮想通貨で出た利益にかかる税金が高かったり、スプレッドがとても広いのにトレードが盛り上がっていることについても驚かれます。」と述べる。

確かにアルトコイン等は海外の取引所に比べて売値と買値の差が広く開いているケースが多く、この点は日本の取引所もでも改善されると嬉しい。

仮想通貨が本領を発揮するシーンは?

「国内だけでなく海外の仮想通貨業界を見ていて感じることは、まだまだ仮想通貨の業界には新しいサービスを展開するチャンスがあるということですね。」そう語るのは東氏。

最近は皆が名前を知っているような企業や、有名な投資家から出資を受けたような仮想通貨プロジェクトやICOに注目が集まることが多い。

しかし、ビットコインに見られるような分散型で信用を必要としないトラストレスな仕組みの真価は、まだ社会的な信用を得ていない人やプロジェクトにも大きなチャンスがあることだと話す。

「まだ信頼が築けていない人や開発者、どこの誰が作ったのか分からないけれど、便利だったり面白くてきちんと動く仕組みができている、そんなサービスが広まっていけば仮想通貨らしいワクワクするイノベーションが起きていると感じます。」と、熱く語った。

仮想通貨を始めた人が注意した方がいい事って?

仮想通貨の世界は性悪説、そして色んな情報が錯綜しているので、常に少し疑ってかかるくらいが丁度いいと二人は語る。トラストレスなビットコイン男子らしいコメントである。

「まず仮想通貨プロジェクトの公式サイトに書かれている事だけを鵜呑みにするのは避けた方がいいと思います。プロジェクトに懸念点があったり、設計に問題があったりしても、ネガティブな話は公式から聞ける可能性は少ないと思います。」と述べるのは東氏。

「あとはICOや仮想通貨プロジェクトの中の人が日本のコミュニティにアプローチをかけることも増えているようです。例えばミートアップで実際にプロジェクトの人と会うこと自体は存分に楽しんで欲しいですが、顔が見えるから信頼できる、という考え方は危険だと思います。」

実際に仮想通貨界隈の人に会ってみると大体みんな笑顔でいい人だ。しかし、いい人だったという部分と、プロジェクトがきちんと設計されているのか、フェアな仕組みになっているのかといった点は分けて自分で調べて判断してほしいと述べる。

批判的なコメントを放つビットコイン男子の素顔は

なかなか厳しいアドバイスをする二人だが、とにかくビットコイン的な考え方に誰よりも可能性を感じ、恋人もつくらず仮想通貨のリサーチと情報発信にすべてを捧げている。

仮想通貨の話をしているときは批判的なコメントが多く少し近寄り難い印象を持つ人もいるかもしれないが、インタビュー中にパソコンの画面を拭き始めるお茶目な一面も。

「いやー、画面が指紋だらけで」

「自分たちも動画やブログ、ソーシャルメディアを通じて意見を発信しているので、参考にしていただければ嬉しいですが、最終的には自分でどんなものに価値があるか考えられたり、怪しいものをかぎ分ける嗅覚を養っていけると一番いいですね。」


東氏、平野氏の2人で運営するコインストリートはこちらから予告編を見ることが可能だ。気づきにくいこと、言いにくいことまでバッサリと切り込むところが見どころとなっている。

またYoutubeの「ビットコイナー反省会」チャンネルでも東氏が中心となって、仮想通貨業界の解説を行っている。

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