【墨汁速報】イーサリアム2.0 “The Merge” Pithosテストネットがローンチ パブリック公開として初

イーサリアムは次に控える大型アップデート「The Merge」の初となるテストネット「Pithos」をローンチ。The Mergeではマイニングを廃止してETH1とETH2を統合し、32ETHをステーキング(預入)するバリデータがイーサリアムのコンセンサスを保つことになる。

The Mergeとは?

The Mergeとは、DeFiやNFTが動いているイーサリアム1.0(ETH1)と並行してバリデータがステーキングで参加しているイーサリアム2.0を統合するイーサリアムの重要アップデートを指す。The Mergeは2021年末から2022年初旬に実装を予定されており、イーサリアム1.0が次に控えるシャンハイアップデートやイーサリアム2.0のAltairなどはいわばマイナーアップデートであり、イーサリアムにとって重要な大型アップデートとなっている。

Pithosテストネット

The Mergeはイーサリアムデベロッパーによりテストや調整が行われてきたが、今回ローンチしたPithosはパブリックテストネット、つまりデベロッパーでなくても誰でもThe Mergeの環境をテストすることができる。

The Mergeは最低限の変更を加えたETH1とETH2の統合であるため、イーサリアム2.0のローンチで要したテスト期間よりは早い段階でテストネットにこじつけたといえるだろう。

#

テストネットの重要性

イーサリアムはテストネットを複数有しており、その需要ごとに新たなテストネットや期間限定テストネット、並行したテストネットが存在する。このテストネットはイーサリアムメインネット、つまりETHやDeFi、NFTに価値がついている本運用とは異なり、「全く同じ環境で新しい実装をしたネットワーク」となっている。

もしメインネットでテストをした場合、新しい技術をテストしていることからETH価格への悪い影響を与える可能性があるが、テストネットでは失敗することもまた開発の仮定の一つであるため、よりアグレッシブに色々なことを試すことができる。

イーサリアムの安定性はこのテストネットでの綿密なリサーチの賜物であると言え、テストネットのローンチはThe Mergeの実装まで後少しのところまで来ているということを示しているだろう。

▼墨汁サロンではイーサリアム2.0の最新動向や32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、最新のDeFiやファンダメンタルなどをより深く解説しています。

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
アニモカ・ブランズがWeb3ゲーム「ファルカナ」へ戦略的投資、ビットコインエコシステム内強化
ブロックチェーンゲーム
アニモカ・ブランズがWeb3ゲーム「ファルカナ」へ戦略的投資、ビットコインエコシステム内強化
香港のブロックチェーン関連企業であるアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)は、ゲーム新興企業ファルカナスタジオ(Farcana Studio)への戦略的投資を発表した。今回の投資により、ファルカナスタジオが開発したweb3ゲームであるファルカナ(Farcana)のベータ版ローンチを推進するという。
3日で280億円相当のイーサリアムを購入、仮想通貨クジラが強気市場に浮上
仮想通貨ニュース
3日で280億円相当のイーサリアムを購入、仮想通貨クジラが強気市場に浮上
仮想通貨クジラが、直近3日間にイーサリアム(ETH)を合計で64,501ETH購入したようです。これは現在の価格で1億8,700万ドル(約281億円)という巨額の取引です。イーサリアムのコミュニティでは、クジラが大規模なアキュムレーションを始めたとして、さまざまな憶測が飛び交っています。
マイクロソフトもメタバースに本格参入か?ブロックチェーン部門ディレクターの募集を開始
仮想通貨ニュース
マイクロソフトもメタバースに本格参入か?ブロックチェーン部門ディレクターの募集を開始
1月に米国最大手ゲーム企業であるアクティビジョン・ブリザード(Activision Blizzard)社の買収を発表したマイクロソフト(Microsoft)社がWeb3.0領域に強いブロックチェーン関連ディレクターの募集を開始しました。業界の傾向からメタバース領域への本格参入準備ではないかと言われています。