【墨汁速報】約166億円の被害 リップル(XRP)会長のウォレットがハッキングされる

リップルの創業者であり元CEOのクリス・ラーセン(Chris Larsen)氏の所有するリップルウォレットが、なんらかの理由でハッキングされ2.13億XRP(約166億円)が盗まれた。当初の報道ではリップル社のウォレットがハッキングされたと見られていたが、ラーセン氏の個人所有であると本人は述べている。

関連記事:【墨汁速報】67億円超えの被害 仮想通貨アグリゲーター”カイバースワップ”ハッキング

リップル社のハッキングが疑われるも被害は個人

当初の報道ではリップル社が保有すると見られる2.13億XRPという巨額なXRPがリップル上で不自然に送金され、さらに仮想通貨最大手取引所のバイナンスやOKX、クラーケン(Kraken)など複数の仮想通貨取引所でロンダリングされたことからリップル社のハッキングが疑われた。

この報道によりXRP価格は一時10%の急落をしており、0.5ドルを下回る形となっている。

その後リップル社の元CEOであり、会長であるクリス・ラーセン氏が「ハッキング被害を受けたのは自分の個人的なウォレットであり、リップル社のものではない」と釈明。ロンダリングした仮想通貨取引所には既に連絡を取っており、司法機関の捜査も開始しているという。

XRP管理における疑問

ラーセン氏の所有するウォレットだとされている被害にあったアカウントは

rGhR13XyM43WdDaSMznHd5rZ4cJatybvEg
rHQVKntyfkDCPhEBL2ctryuEAkDZgckmmV
rLsUemhuBZtF44rqqzneb2F9JgyrRYYd4t
rKPERax7t9iFvT3RHXn5nifyNpzp9a4hBa
rpjs4HLX1gJoEenH69PsQmXaXY22QhCYAT
rLRhugR4ysNa2xkt4E6fKN8krs9jatCp6w
rnCyeUNvfDbtTagGEPjBfTCBz6EqJjf2Uj
rHVjfYzTaB8MzSoQGqpzH9barZr85QsZW7

の8つのアドレスとなっている。

保管されていたXRPは166億円相当の巨額となっており、秘密鍵がなんらかの方法で盗まれたか、1つのハードウェアウォレットなどで保管しており、盗難にあったことが考えられる。

一方で複数のウォレットから盗まれているという管理の杜撰さから、個人ウォレットとしての管理方法に疑問の声が上がっている。
今までにも創設者が仮想通貨を盗まれる事例はよくある話となっている。

このハッキングにおけるリップルチェーン自体のセキュリティの脆弱性などは報告されていない。

コラム:1億円近い仮想通貨を失いかけた驚愕の理由

▼仮想通貨(暗号資産)の仕組みや技術、規制の市場影響を勉強するなら「墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界」!他では見ることができないより詳しい内容を投資家向けにわかりやすく解説

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
【墨汁速報】Fantom(FTM)やYearn(YFI)の創設者Andre氏 DeFiや仮想通貨の開発から離れることを発表
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】Fantom(FTM)やYearn(YFI)の創設者Andre氏 DeFiや仮想通貨の開発から離れることを発表
イーサリアムで莫大な人気を誇るDeFiのアグリゲーターYearn Finance(YFI)や、DAGベースのイーサリアムEVMを実装したFantom(FTM)で有名なAndre Cronje氏がDeFiや仮想通貨の開発を離れることを発表。このAndre氏の発表を受けてYFIは最大で約13%、FTMは約7%の下落となっている。
【墨汁速報】顧客資産1200億円以上を使い込み 韓国仮想通貨レンディングの元CEOを逮捕
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】顧客資産1200億円以上を使い込み 韓国仮想通貨レンディングの元CEOを逮捕
破産した韓国の仮想通貨(暗号資産)レンディング企業「ハル・インベスト(Haru Invest)」のCEO及び経営陣が顧客資産の使い込みで逮捕された。ハル・インベストは最大年利12%を謳う高金利仮想通貨レンディングであり、2023年6月に出金を停止し、同年7月に事実上の破綻となっていた。