【墨汁速報】ジャスティン・サン、ステーブルコインTUSD裏付けの約682億円不足が判明し密かに補填

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仮想通貨トロンのCEO、ジャスティン・サン(Justin Sun)氏が買収したステーブルコインTUSDの発行元「Techteryx 社」が裏付けとなる4.56億ドル約682億円相当を償還できない資産として財務諸表に損失の穴があったことが香港裁判所の資料から判明した。ジャスティン・サン氏はこの損失を密かに補填していたという。

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TUSDの裏付け約682億円が失われていた

香港裁判所の書類によると、TUSDを発行する「Techteryx 社」は2023年から2024年初旬にかけて4.56億ドル約682億円相当のTUSDの裏付けを財務諸表のうちから損失として失っており、償還できない投資先にスタックしていたという。

Techteryx 社によるとこの損失は新興市場の開発資金へと融資として使用されていたとしており、同社は「詐欺だった」と主張している。米法律事務所「Cahill Gordon & Reindelによると、TUSDの裏付けを保管する企業として香港の「Digital Trust (FDT)」が任命されており、FDTはAria Commodity Finance Fund (Aria CFF)に投資するように最初に指示されていたという。

一方で香港裁判所の書類によると実際には不足分の4.56億ドル約682億円相当がドバイの「Aria Commodities DMCC」に不正に使用されていた。

 

ジャスティン・サンが損失を密かに補填

リークによるとこのTUSDの裏付け損失をジャスティン・サン氏が密かに補填していたという。サン氏はこのTUSD発行元の「アドバイザー」として知られているものの、100億円単位でのTUSD利用など実質的なコントロールを得ていると考えられる。これはサン氏がこれまでに買収した仮想通貨取引所のポロニエックス(Poloniex)やフォビ(現HTX)などの資産を私的流用している疑いなどもあり、トロン上では使途不明金による巨額の利用が確認されている。

そのため仮想通貨市場の表層では見えないリスクや損失を抱えているといえ、仮想通貨投資家はジャスティン・サン氏のリスクを巨額のビットコイン保有をしているストラテジー社と同様に見ている。

 

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