
Meta株主、ビットコイン保有提案を圧倒的多数で否決
720億ドルの現金を保有するMeta Platforms、仮想通貨業界の期待に応えず
反対票:50億票
賛成票:392万票
現金保有額:720億ドル
画像出典: BeInCrypto
目次
要点まとめ
- • Meta株主が仮想通貨ビットコインの企業保有提案を圧倒的多数で否決
- • 賛成票はわずか392万票、反対票は約50億票という圧倒的な差
- • 提案者はStrive社のビットコイン・ディレクター、イーサン・ペック氏
- • Microsoftも同様の提案を否決、Amazonでも投票予定
Meta株主の判断:圧倒的な否決
2025年6月2日、Meta Platforms(META)の株主総会において、ビットコインを企業の資産として保有する提案が圧倒的多数で否決された。米証券取引委員会(SEC)への5月28日の提出書類によると、賛成票はわずか392万票だったのに対し、反対票は約50億票に達した。
この提案は、資産運用会社Striveでビットコイン・ディレクターを務めるイーサン・ペック氏によって1月に提出されたものだ。ペック氏は、Metaが保有する720億ドルの現金および現金同等物の一部をビットコインに移すことで、インフレに対するヘッジとして活用することを提案していた。
業界専門家の見解
この否決は、伝統的な大手テック企業が仮想通貨に対してまだ慎重な姿勢を保っていることを示している。しかし、MicroStrategy社のような先進的な企業がビットコインを企業資産として活用し成功を収めていることから、今後の動向には注目が集まる。
企業のビットコイン保有トレンドと背景
ペック氏の提案は、保守系シンクタンクの国立公共政策研究センター(NCPPR)を代表して行われた。同氏は、Metaだけでなく、Microsoft(MSFT)やAmazon(AMZN)に対しても同様の提案を行っている。Microsoftの株主は既にこの計画に反対票を投じており、Amazonではまだ投票が行われていない。
ビットコイン保有企業の成功例
- • MicroStrategy: 193,000 BTC以上保有
- • Tesla: 一時期大量保有(現在は一部売却)
- • Block (旧Square): 積極的な投資戦略
- • Coinbase: 自社プラットフォームでの保有
企業が懸念する要因
- • 価格の高いボラティリティ
- • 規制環境の不確実性
- • 株主への説明責任
- • 会計処理の複雑さ
Metaの仮想通貨への過去の取り組み
MetaはバランスシートにはCryptoを保有していないものの、過去にはブロックチェーン技術に取り組んだ経験がある。2019年、同社はフィアット通貨のバスケットに裏付けされたグローバルステーブルコイン「Libra」プロジェクトを発表した。しかし、このプロジェクトは規制当局からの反発と内部的な課題により、2022年に終了した。一時期「Diem」として再ブランド化されたが、最終的に閉鎖された。
画像出典: ihodl.com
市場への影響と今後の展望
Meta株主の否決にも関わらず、同社の株価は月曜日に3.5%上昇し、670.09ドルで取引された。これは、投資家がビットコイン保有の否決を必ずしもネガティブに捉えていないことを示している。むしろ、リスク管理の観点から評価されている可能性がある。
2025年の仮想通貨市場予測
大手テック企業の慎重な姿勢が続く一方で、機関投資家によるビットコインETFへの投資は着実に増加している。2025年後半には、より多くの企業がビットコインを戦略的資産として検討する可能性が高い。
ポジティブ要因
- • ETF承認による制度化の進展
- • 半減期後の供給量減少
- • 中央銀行のデジタル通貨開発
注意要因
- • 規制強化の可能性
- • マクロ経済の不確実性
- • 企業採用の遅れ
日本の投資家向け:ビットコイン投資を始める方法
Meta株主の否決を受けて、多くの個人投資家がビットコインへの関心を高めている。日本では複数の信頼できる仮想通貨取引所が利用可能で、初心者でも安心して投資を始めることができる。
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初心者向け投資のポイント
開始前の準備
- • 余剰資金での投資を心がける
- • 複数の取引所を比較検討
- • セキュリティ設定を確実に行う
- • 税制について理解する
投資戦略
- • ドルコスト平均法を活用
- • 長期投資の視点を持つ
- • リスク分散を考慮
- • 市場動向を継続的に学習
まとめ:企業の仮想通貨採用の現状と未来
Meta株主によるビットコイン保有提案の否決は、大手テック企業がまだ仮想通貨に対して慎重な姿勢を保っていることを示している。しかし、これは仮想通貨市場の終わりを意味するものではない。むしろ、個人投資家や中小企業、そして一部の先進的な大企業による採用は続いており、市場の成熟度は着実に上がっている。
重要なのは、このような大企業の判断に一喜一憂することなく、長期的な視点で仮想通貨の技術的進歩と制度化の進展を見守ることだ。日本の投資家にとっては、信頼できる取引所を選択し、適切なリスク管理の下で投資を行うことが何より大切である。
今後の注目ポイント
- Amazonの株主投票結果
- その他大手企業のビットコイン採用動向
- 日本における仮想通貨ETFの承認状況
- 中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発進捗
- 規制環境の変化と市場への影響
参考文献・画像出典
- 元記事: CoinDesk - Meta Shareholders Overwhelmingly Reject Proposal to Consider Bitcoin Treasury Strategy
- 画像1: BeInCrypto
- 画像2: ihodl.com
- 日本取引所情報: オリコン顧客満足度ランキング、各取引所公式サイト