次世代ゲームスタジオのミシカルゲームズ、約53億円の資金調達に成功

次世代ゲームスタジオのミシカルゲームズ(Mythical Games)は6月27日、シリーズC1の一環として3,700万ドル(約53億円)を調達したことを発表した。この資金調達は、ブロックチェーンビジネスへの投資を行っているスキュタレー デジタル(Scytale Digital)が主導し、香港のブロックチェーン関連企業のアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)などが参加した。さらに、既存投資家のアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)なども参加している。

さらに29億円以上を追加調達予定

ミシカルゲームズは、アメリカのプロアメリカンフットボールリーグであるNFLを題材としたNFTゲーム「NFLライバルズ(NFL Rivals)」などを提供している。さらに、NFTを取り扱う「ミシカル・マーケットプレイス」も展開中だ。

ミシカルゲームズは、今回資金調達した3,700万ドルを、新しい経済とゲームモデルを通じてゲーマーにweb3インフラを通じてテレビゲームにイノベーションを提供するために使用するという。さらに、C1ラウンドは、2023年後半に2〜3,000万ドル(約29〜43億円)の追加調達でクローズする。既に、数名の追加投資家と数名の戦略的パートナーが協議しているとのことだ。

ゲーム経済という新たなフロンティアに対する継続的な関心と献身の証

ミシカルゲームズのCEOであるジョン・リンデン(John Linden)CEO(最高経営責任者)は、「ミシカルは、最高のゲームを制作しダイナミックなマーケットプレイスを構築することで、プレイヤーをゲーム経済に直接参加させることに引き続き注力していく。先月の発売以来、NFLライバルズのモバイルダウンロード数は100万を超え、ミシカルチェーンを通じた1日の取引額は平均100万ドル(約1.4億円)を超えている。昨年、ブロンコスブロックパーティ(Blankos Block Party)のおかげで、ミシカルは100万人以上のプレイヤーアカウントに到達した数少ないWeb3ゲームのひとつとなった」と語っている。

またリンデン氏は、「2023年末には、NFLライバルズとニトロネーションワールドツアー(Nitro Nation World Tour)のリリースが主な要因となり、当社のゲームポートフォリオ全体で2,000万人以上のプレイヤーアカウントを見込んでいる。これは、我々がここ最近成し遂げてきた仕事だけでなく、ゲーム経済という新たなフロンティアに対する継続的な関心と献身の証だ」とも話している。

参考
・Mythical Games Secures First Close of $37 Million Towards Latest Round of Funding

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