NFTマーケットプレイスのマジックエデン(Magic Eden)は、ブロックチェーンベースのゲームとグローバルブランドのWeb3への参入の開発を加速させるために、ポリゴンネットワークと統合することを発表した。
MATIC互換のNFTマーケットプレイスも稼動予定
マジックエデンは、2021年9月に設立されたNFTのマーケットプレイス。今年の8月にはイーサリアムのサポートを発表し、ドロップカレンダーやローンチパッド、マジックエデンリストなどクロスチェーン対応ツールをリリースした。さらに、これらの機能の多くを、ゲーム技術を中核とするポリゴンコミュニティに拡張していく予定だ。
今回のポリゴンへの進出により、マジックエデンは戦略的な知的財産所有者、世界的なゲーム開発者、新進のクリエイターと密接に連携できるようになる。また、マジックエデンは、MATIC互換のNFTマーケットプレイスの稼動も予定している。さらに、マジックエデンリスト(オーディエンスターゲティングと許可リストツール)、ドロップカレンダー、NFTの発見と取引を改善するための分析でも、ポリゴンサポートを展開していくという。
ゲーム開発者はマジックエデンで最大のオプション性を持つことになる
マジックエデンのイン・ジュオクサン(Zhuoxun Yin)共同創設者は、「私たちのポリゴンへの拡張は、2つの理由から非常にエキサイティングなことだ。1つ目の理由は、私たちは常にマジックエデンのクロスチェーンの将来を思い描いているためだ。これにより、私たちはより多くのNFTを愛する人々の心を一つにすることができる」と話している。
2つ目の理由について同氏は、「ポリゴンはゲーム開発者の間で低コストの EV互換チェーンとして人気があるためだ。私たちは、ポリゴンを統合することで、Web3ゲームプラットフォームとしてマジックエデンをより強固なものにすることができる。そしてゲーム開発者は、マジックエデンで最大のオプション性を持つことになる。具体的には、マジックエデンとポリゴンで構築されたゲーム開発者に対して、投資、コレクションの開始、ゲーム内活動の強化、ユーザー獲得の促進を行うことが可能だ」と述べている。
マジックエデンのジャック・ルー(Jack Lu)共同設立者兼CEO(最高経営責任者)は、「私たちは、NFTがチェーン全体で文化的変曲点に達するのを見てきており、ポリゴンとの統合によってそれをさらにサポートできることを楽しみにしている」と述べている。また、「ポリゴンネットワークの最も認知度の高い企業や知的財産との連携と、低コストで高速なプロトコルを組み合わせることで、クリエイターがデジタルコミュニティに到達し、プレイアビリティの高いゲームを開発できるようになる。これにより、新規ユーザーのWeb3への参加という私たちのミッションをさらに拡大することができる」とコメントした。
ポリゴンのサンディープ・ネイルワル(Sandeep Nailwal)共同創業者は、「マジックエデンのポリゴンブロックチェーンへの拡張は、NFT市場に使いやすさ、スピード、価値の向上をもたらし、ポリゴンユーザーに新しい使いやすいNFTプラットフォームを提供することになる」と語った。また、同氏は、「マジックエデンと共に働き、Web3に次の波をもたらすというプロジェクトの目標達成を支援できることを嬉しく思う」とコメントした。
参考
・Magic Eden Comes to Polygon to Accelerate Blockchain Games Development