オーシャンプロトコル(Ocean Protocol)は6月15日、世界経済フォーラムのテクノロジー・パイオニアに選ばれたことを発表した。ブロックチェーン、デジタル経済、テクノロジーバイナンスへの貢献が評価されたという。
「責任を持ってデータのロックを解除し、多くの人に機会を平等に与える」
オーシャンプロトコルのブルース・ポン(Bruce Pon)創業者は今回の受賞に関して、「世界経済フォーラムからの選出は、当社の構築している包括的に自分のデータをよりコントロールできるようにするための有望で画期的な技術を認めてくれたことだ」と述べている。
また同氏は、「オーシャンプロトコルは、責任を持ってデータのロックを解除し、多くの人に機会を平等に与えるためにテクノロジーを活用する前衛的な企業だ」ともコメントしている。
世界経済フォーラムのグローバル・イノベーターズ・コミュニティのスーザン・ネスビット(Susan Nesbitt)責任者は、「オーシャンプロトコルをテクノロジー・パイオニアの2021年の仲間に迎えることができ、大変嬉しく思う。オーシャンプロトコルとその仲間のパイオニアたちは、社会の最も差し迫った問題の解決に役立つ技術を開発している」とコメントした。また同氏は、「彼らが、世界経済フォーラムが世界の状況を改善するために行っている活動に貢献することを期待している」とも言及している。
オーシャンプロトコルは、テクノロジー・パイオニアに選ばれたことで、今後2年間、フォーラムの取り組みに貢献し、世界のリーダーたちと協力して、業界や社会の重要な課題に取り組んでいく。また、ブルース・ポン創業者は、年間を通じて世界経済フォーラムの活動、イベント、ディスカッションに招待される予定。
過去にはグーグルやフェイスブックなどが受賞
世界経済フォーラムは、世界の状況改善を目的とした官民協力の国際組織。政治やビジネス、その他の社会的リーダーが参加し、世界、地域、産業界の課題を探っている。またテクノロジー・パイオニア・コミュニティは、社会の将来と経済成長の推進のためにはイノベーションが不可欠と考えから2000年に発足。
テクノロジー・パイオニア・コミュニティは、新しい技術やイノベーションの設計、開発、展開に携わり、ビジネスや社会に大きな影響を与えようとしている世界中の初期から成長段階にある企業で構成されている。
テクノロジー・パイオニアの選出は、イノベーションとインパクト、リーダーシップ、世界経済フォーラムのプラットフォームとの関連性など、コミュニティの選定基準に基づいて行われている。過去には検索エンジンのグーグル(Google)やフェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)などが受賞した。なお、2021年のテクノロジー・パイオニア・コミュニティには、26カ国のスタートアップ企業が新たに参加している。中でもUAE、エルサルバドル、エチオピア、ジンバブエの企業は、今回が初めての参加となった。
参考
・Ocean Protocol Awarded Technology Pioneer by World Economic Forum