【墨汁速報】バイナンスCEO「保有の全FTXトークン(FTT)を売却」と発表 アラメダの財務状況リークで

仮想通貨最大手取引所「バイナンス(Binance)」のCEO、チャンポン・ジャオ氏(Changpeng Zhao)は同社が保有しているFTXが発行するFTT(FTXトークン)を全て売却すると発表。FTXのCEOの別会社アラメダリサーチ(Alameda Research)の賛否両論ある財務状況がリークされたことを理由としている。このバイナンスの発表によりFTT価格は11%下落し、22ドル(約3226円)前後を推移している。

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アラメダリサーチの賛否両論の財務状況がリーク

アラメダリサーチはバイナンス同様の世界最大手仮想通貨取引所となったFTXのCEO、SBFことサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)の投資会社件FTXの親会社だ。

コインデスクにリークされたアラメダリサーチの貸借対照表によると2022年第2四半期の6月30日決算時点でのアラメダリサーチの保有資産は146億ドル(2.14兆円)となっており、「最も大きな資産は36.6億ドル(5367億円)のロックされていないFTT(FTXトークン)」で、3番目には21.6億ドル(3168億円)相当のFTT担保とされている。

そのうち80億ドル(1.17兆円)は負債であり、さらに2.92億の「ロックされたFTT」が含まれており、74億ドル(約1兆円)相当のローンが含まれているという。

またサム・バンクマン・フリード氏はソラナ(Solana)の初期投資家として知られており、FTTに次ぐアラメダリサーチの大きい資産には「2.92億ドル(428億円)のロックされていないSOL」及び「8.63億ドル(1266億円)のロックされたSOL」、4100万ドル(60億円)のSOL担保が記載されていた。その他にもサム・バンクマン・フリード氏が創設した分散取引所であるSerumのSRMトークンや、同様に関わりのあるMAPSトークン等で構成されており、預金及び相当する資産は1.34億ドル(197億円)と20億ドル(2933億円)の投資している株となっている。

サム・バンクマン・フリード氏はこのリークに対してコメントを拒否している。

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バイナンスは残りのFTXトークン(FTT)を全売却へ

このリーク報道に対してバイナンスのCEO、チャンポン・ジャオ氏(Changpeng Zhao)は、「FTX離れの一環としてバイナンスが保有する残りの全てのFTT(FTXトークン)を売却する。この売却によるFTT価格の下落を最小限にするために、限られた流動性や条件から見ても全売却までは数ヶ月かかるだろう」と発表した。

またチャンポン・ジャオ氏は11月5日にバイナンス入金された5.8億ドル(851億円)相当の2300万FTTの送金はこの売却プロセスの一貫であると認めている。

アラメダリサーチの財務状況のリークではFTTトークンを58億ドル(8506億円)相当保有していることになり、FTXでは現在のマーケットキャップが45億ドル(6599億円)となっている。アラメダリサーチが保有しているFTTトークンは約128%にも及ぶということになるのだ。

アラメダリサーチCEOは一部否定しFTTの全購入を提案

アラメダリサーチのCEO、キャロライン・エリソン氏(Caroline Ellison)はこのリークについて「今回リークされた貸借対照表は弊社全体の一部であり、こちらに反映されていない100億ドル(1.46兆円)以上の資産を有する」と一部を否定。負債はあるもの2022年の仮想通貨の長期下落野中でも殆どの借り入れを返済してきたと主張している。つまり市場供給量を超えるFTTをアラメダリサーチが保有していることは事実ということになる。

またバイナンス発表に対し、アラメダリサーチは1FTTにつき22ドルで全てを買い取ると述べている。リークされた財務状況からみて、煮詰まってきた相場からみてもこれ以上のFTT価格の下落は避けたいところだろう。

もしこれらのリーク情報が正しい場合、FTT価格の変動によってはスリーアローズキャピタル(Three Arrows Capital)やセルシウスと同様のDeFi運用をアグレッシブに行っていたアラメダリサーチは窮地に追い込まれ、最悪の場合FTXの破産もあり得る。

そうなるとスリーアローズキャピタルやセルシウスの破産の比ではない市場影響を与えることを考えてか、バイナンスは利確に動いたと見られる。

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