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米牧師夫妻が仮想通貨詐欺で起訴!340万ドルの教会信者を狙った巧妙な手口とは

2025年7月、アメリカのデンバーで衝撃的な仮想通貨詐欺事件が明らかになりました。牧師のイーライ・レガラド氏とその妻ケイトリン氏が、主に教会の信者を対象とした約340万ドル(約5億円)の大規模な暗号資産詐欺で起訴されたのです。
この事件は、宗教的な信頼関係を悪用した「類縁詐欺」の典型例として、仮想通貨投資の危険性を改めて浮き彫りにしています。
事件の概要:神の啓示を装った巧妙な詐欺手口
被告の人物像
イーライ・レガラド氏は、自宅で開催している「Victorious Grace Church(勝利の恵み教会)」で牧師として活動していました。妻のケイトリン氏は教会の唯一の職員として夫をサポートしていました。一般的に牧師という職業は信頼性が高く、信者たちからの信頼も厚い立場にあります。
詐欺の手口と被害状況
2022年1月から2023年7月の約1年半にわたり、夫妻は以下のような手口で詐欺を行いました:
詐欺の手口
- 自分の教会の信者
- 他の教会のクリスチャン
- 宗教的なコミュニティ内での紹介
- 「Kingdom Wealth Exchange」という名前の取引所を開設
- 高額なリターンを約束
- 世界トップ100の仮想通貨に連動すると偽装
- 投資家から集めた340万ドルのうち130万ドルを個人的な支出に流用
- 自宅のリノベーション費用として使用
- INDXcoinには実質的な価値が全くなかった
CoinDeskによると、300人以上の投資家が被害を受けたとされています。
類縁詐欺とは?宗教コミュニティを狙う投資詐欺の実態
類縁詐欺の定義と特徴
類縁詐欺(Affinity Fraud)とは、特定のグループ内での信頼関係を悪用した投資詐欺のことです。今回の事件の特徴を見てみましょう:
信頼の悪用
牧師という立場を利用した信頼関係の構築
閉鎖的コミュニティ
教会という閉じられた空間での勧誘
口コミによる拡散
信者同士の紹介による被害拡大
宗教的権威の利用
「神の啓示」という説明で正当化
なぜ宗教コミュニティが狙われるのか
宗教的なコミュニティが詐欺のターゲットになりやすい理由は以下の通りです:
INDXcoinの実態:価値ゼロの偽仮想通貨
偽のホワイトペーパーの内容
INDXcoinのホワイトペーパー(技術仕様書)には、以下のような魅力的な文言が記載されていました:
- 「世界トップ100の仮想通貨をベンチマークして成長するよう設計」
- 「仮想通貨市場の爆発的成長を利用可能」
- 「リスクを軽減しながら成長を享受」
しかし、起訴状によると、これらはすべて虚偽の記載であり、実際には:
INDXcoinの実態
- 特定の価値に紐づけられていない
- トップ100の仮想通貨の平均価格とも連動していない
- 実質的に何の資産にも裏付けられていない
- 真の価値は完全にゼロ
被告の告白:「神に言われてやった」
2024年3月、イーライ・レガラド氏は動画メッセージで衝撃的な告白を行いました:
「主(神)が私たちに駐車場事業をやめるよう告げました...そして仮想通貨事業に導かれました...しかし、その仮想通貨は詐欺でした...私は主に言いました...あなたが私にこれを行うよう指示したのですと」
この告白は、宗教的な正当化を使って自分の行為を説明しようとしたものですが、投資家への責任転嫁とも受け取れる内容でした。
日本でも注意!仮想通貨詐欺の見分け方
詐欺の典型的な特徴
今回の事件から学べる詐欺の特徴をまとめました:
危険信号チェックリスト
「必ず儲かる」「元本保証」などの甘い言葉
有名人や権威ある人物の推薦を謳う
限定的なコミュニティ内での勧誘
詳細な技術説明を避ける
急いで投資するよう催促する
金融庁に登録されていない業者
正しい投資判断のポイント
FAQ:仮想通貨詐欺に関するよくある質問
Q1: 宗教的なコミュニティでの投資話は信頼できますか?
A: 宗教的な権威があっても、投資に関しては別問題です。どんなに信頼できる人からの紹介でも、独立した判断が必要です。
Q2: 「神の啓示」などの宗教的理由を挙げられた場合はどうすべき?
A: 宗教的な理由で投資を正当化することは、詐欺師がよく使う手口です。投資判断は常に合理的な根拠に基づいて行うべきです。
Q3: 仮想通貨投資で騙された場合、取り返すことはできますか?
A: 被害回復は困難な場合が多いですが、警察への届出や消費者センターへの相談が重要です。早期の対応が被害拡大を防ぎます。
Q4: 正規の仮想通貨取引所はどう見分けられますか?
A: 金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で確認できます。登録業者のみが日本で正式にサービスを提供できます。
安全な仮想通貨取引のために:信頼できる日本の取引所
詐欺に遭わないためには、金融庁に正式登録された信頼できる取引所を利用することが最も重要です。ここでは、日本で安全に利用できる主要な取引所をご紹介します。

コインチェック(Coincheck)
コインチェックは、国内最大級のユーザー数を誇る仮想通貨取引所です。初心者にも使いやすいシンプルなインターフェース設計で、多くの人に選ばれています。
主な特徴:
- 取扱銘柄数:35種類の豊富な暗号資産
- セキュリティ:業界最高水準のセキュリティ体制
- サービス:NFTマーケットプレイスやステーキングサービス
- サポート:24時間365日のカスタマーサポート
500円から購入可能
少額からビットコインを始められるため、初心者の方にも安心してご利用いただけます。

bitbank(ビットバンク)
bitbankは、取引手数料の安さと高度なセキュリティで評価の高い取引所です。アクティブトレーダーに特に人気があります。
主な特徴:
- 取扱銘柄数:43種類の暗号資産
- 手数料:業界最安水準の取引手数料
- 取引機能:高機能なチャート分析ツール
- セキュリティ:コールドウォレット管理で安全性を確保
オリコン顧客満足度No.1
2025年オリコン顧客満足度調査で暗号資産取引所現物取引第1位を獲得。

SBI VCトレード
SBI VCトレードは、SBIグループの信頼性と独自のサービスで注目される取引所です。
主な特徴:
- 取扱銘柄数:36種類の暗号資産
- 信頼性:東証プライム上場のSBIグループが運営
- 手数料:各種手数料が無料または低コスト
- 独自性:レンディングサービスなど独自機能
500円から積立投資
積立暗号資産サービスで、毎月自動的にリスク分散投資が可能です。

BitTrade(ビットトレード)
BitTradeは、豊富な取扱い銘柄数と使いやすさを両立した取引所です。
主な特徴:
- 取扱銘柄数:45種類の豊富な暗号資産
- ユーザビリティ:初心者から上級者まで使いやすい設計
- セキュリティ:マルチシグ対応の高セキュリティ
- サービス:積立投資やレンディングサービス
国内最多クラスの銘柄数
45種類という豊富な銘柄から選択でき、多様な投資戦略に対応可能です。
まとめ:信頼と安全性を最優先に
今回のアメリカの牧師夫妻による仮想通貨詐欺事件は、どんなに信頼できる人物でも投資詐欺を行う可能性があることを示しています。特に宗教的なコミュニティや閉鎖的なグループ内での投資話には、十分な注意が必要です。
仮想通貨投資を行う際は、以下の点を必ず守りましょう:
安全な投資のための5つのポイント
金融庁登録業者のみを利用
独立した情報収集と判断
「必ず儲かる」話への警戒
少額から始めるリスク管理
技術的な理解の重要性
安全で健全な仮想通貨投資のために、正規の取引所を利用し、常に冷静な判断を心がけることが大切です。
金融商品取引に関する免責事項
本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘や助言を行うものではありません。仮想通貨投資にはリスクが伴います。投資を検討される際は、ご自身の判断でリスクを理解した上で行ってください。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。