ソラナ(Solana)上のステーブルコインプロジェクトであるUXDプロトコルが9月2日、Multicoin Capital(マルチコインキャピタル)が主導するシードラウンドで300万ドル(約3億3000万円)を調達したことを発表しました。
UXDはSolana上のプロジェクトで、日本人のファウンダーが活躍する数少ないプロジェクトの一つです。
UXDとは?
このシードラウンドはMulticoin Capitalがリードし、Alameda Research、Defiance Capital、CMS Holdings、ソラナ財団、Mercurial Finance、ソラナの創業者であるアナトリー・ヤコベンコ(Anatoly Yakovenko)氏とラジ・ゴカル(Raj Gokal)氏、そしてSaberの創業者であるディラン・マクリーン(Dylan Macalal)氏が参加しています。
UXDはアルゴリズムを用いたステーブルコインで、デルタニュートラルなポジションを用いてドルとの連動を維持する仕組みとなっています。また、このポジションから得られた金利はデポジットしているユーザーへの金利やプロトコルの保険ファンドの一部として利用されます。
ファウンダーの稲見氏は、「ステーブルコインは、暗号資産の領域において最もベーシックかつ大切な要素のひとつです。現在、DeFiでは、主にUSDCやUSDTのような大規模でトラスト型のステーブルコインが利用されており、その他のDaiやTerraのようなアルゴリズム型のステーブルコインも、一定の中央集権の要素があり、資本効率の悪さ、ガバナンスのリスクを抱えています。UXDは、プログラムによってデルタニュートラルポジションを維持し米ドルと連動させる初の完全にトラストレスなステーブルコインです。この領域には非常に大きなチャンスがあり、UXDが初のノンソブリンで完全にトラストレスなステーブルコインとしての役割を果たしたいです。」と述べています。
資金は開発チーム強化とコミュニティ拡大に活用
Multicoin CapitalのマネージングパートナーであるTushar Jain氏は「スケーラビリティのトリレンマのどれも犠牲にしない分散型のステーブルコインは非常に貴重で、ステーブルコインの市場は巨大です。中央集権的なリスクなしにこのチャンスを掴む唯一の方法は、デルタニュートラルなポジションに裏付けられたステーブルコインを使うことです。このような設計のステーブルコインを支援したいとずっと思っていました。DeFiのエコシステムが急速に拡大する中でUXDがソラナ上でローンチすることはタイミングも良く、とても期待している」と述べています。
調達した資金は、開発者チームの強化、コミュニティの拡大そして9月のテストネット公開から10月にメインネットでの公開にの向かうための資金として使用されます。
UDXに関する情報はツイッターやDiscordから入手することができるようなので、興味のある方はぜひ見てみてください。
UXDツイッター:https://twitter.com/UXDProtocol
ディスコード:https://discord.gg/952hTtf