
目次
暗号資産とは?
仮想通貨との違いと基礎知識2025年版
初心者でもわかる!暗号資産の全てを解説
暗号資産と仮想通貨の違い
📝 結論:実は同じもの!
暗号資産と仮想通貨は、呼び方が違うだけで全く同じものです。
日本では2020年5月1日に金融庁が法的な呼称を「仮想通貨」から「暗号資産」に変更しました。
仮想通貨(旧呼称)
- 2017年〜2020年まで使用
- 「通貨」という表現が誤解を招く
- 法定通貨ではないため不適切
- 一般的には今でも使用される
暗号資産(現呼称)
- 2020年5月1日〜現在
- 国際的な呼び方と統一
- より正確な表現
- 法的文書では暗号資産を使用
🌍 国際的な呼び方
国際的には「Crypto Asset(暗号資産)」または「Cryptocurrency(暗号通貨)」と呼ばれており、
日本の「暗号資産」という呼称は国際基準に合わせたものです。
暗号資産の基本的な仕組み

出典: BTCBOX
ブロックチェーン
取引記録を分散管理する革新的な技術。改ざんが極めて困難
暗号化技術
高度な暗号技術により安全性を確保。秘密鍵で所有権を証明
分散管理
中央管理者なしで世界中のコンピューターが協力して運営
なぜ革新的なのか?
- 24時間365日取引可能:銀行の営業時間に関係なく送金できる
- 国境を越えた送金:海外送金が数分で完了、手数料も安い
- 透明性:すべての取引がブロックチェーン上で公開される
- 検閲耐性:政府や金融機関による制限を受けにくい
暗号資産の種類

出典: ビットレンディング
ビットコイン(BTC)
世界初の暗号資産。「デジタルゴールド」とも呼ばれ、価値の保存手段として機能。
時価総額は全暗号資産の約40%を占める。
価値保存
投資対象
イーサリアム(ETH)
スマートコントラクト機能を持つプラットフォーム。DeFi、NFT、メタバースの基盤技術として活用。
ビットコインに次ぐ第2位の時価総額。
DeFi
NFT
アルトコイン
ビットコイン以外の暗号資産の総称。リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、
カルダノ(ADA)など8,000種類以上が存在。
国際送金
高速決済
学術研究
ミームコイン
インターネットミームから生まれた暗号資産。ドージコイン(DOGE)、柴犬コイン(SHIB)など。
高いボラティリティが特徴。
コミュニティ
高リスク高リターン
価格に影響する要因
📈 上昇要因
機関投資家の参入
大手企業や投資ファンドの資金流入により価格が押し上げられる
規制の明確化
政府による暗号資産への明確な規制枠組みの確立
技術的進歩
新機能の実装やスケーラビリティの向上
📉 下落要因
規制強化
各国政府による暗号資産取引への規制強化
セキュリティ問題
取引所のハッキングや技術的な脆弱性の発見
市場センチメント
投資家の恐怖や不安による売り圧力
価格変動の特徴
- 高いボラティリティ:1日で10%以上の変動も珍しくない
- 24時間取引:土日祝日関係なく価格が変動
- グローバル市場:世界中のニュースが影響する
- 流動性の違い:時価総額が小さい銘柄ほど価格変動が激しい
暗号資産の買い方
購入までの5ステップ
取引所選び
金融庁認可の信頼できる取引所を選択
口座開設
本人確認書類を提出してアカウント作成
入金
銀行振込またはクイック入金で資金を入金
購入
希望する暗号資産を成行または指値で購入
保管
取引所またはハードウェアウォレットで安全に保管
成行注文
現在価格ですぐに購入
指値注文
希望価格を指定して購入
積立投資
定期的に自動購入
投資時の注意点
- 余裕資金で投資:生活費には手をつけず、失っても問題ない範囲で投資
- 分散投資:一つの銘柄に集中せず、複数の資産に分散
- 長期視点:短期的な価格変動に一喜一憂せず長期保有を検討
- 情報収集:投資前に必ず自分で調査・検討する
2025年最新規制情報
日本の規制フレームワーク
日本は世界でも最も先進的な暗号資産規制を持つ国の一つです。
2017年から暗号資産交換業者の登録制度を導入し、投資家保護を重視した規制を整備してきました。
主要な規制内容
- 暗号資産交換業者の金融庁登録義務
- 顧客資産の分別管理義務
- コールドウォレットでの保管義務
- 取引記録の保存義務
- マネーロンダリング対策の強化
税制について
- 暗号資産の売却益は雑所得
- 年間20万円超で確定申告必要
- 最高税率は約55%(所得税+住民税)
- 損失の繰越控除は不可
- 取引記録の保管が重要
2025年の注目トピック
ビットコインETFの動向
アメリカでのビットコインETF承認を受け、日本でも上場の可能性が議論されています。
金融庁は慎重な姿勢を示していますが、制度整備が進む可能性があります。
ステーブルコインの規制
2023年6月から施行されたステーブルコイン規制により、
日本円連動型ステーブルコインの発行が可能になりました。
Web3・DeFi規制の整備
分散型金融(DeFi)やNFTに関する規制フレームワークの整備が進んでいます。
イノベーション促進と投資家保護のバランスが重要課題です。
投資家が注意すべきポイント
- 無登録業者の回避:金融庁に登録されていない業者は利用しない
- 詐欺的プロジェクトの見極め:過度に高いリターンを謳う案件は要注意
- 税務処理の準備:取引記録を適切に管理し、確定申告に備える
- 最新情報のキャッチアップ:規制変更に関する情報を常にチェック
将来性と展望
成長要因
-
機関投資家の参入拡大
大手金融機関や企業の暗号資産採用が加速
-
グローバルな規制整備
明確な規制により市場の安定性が向上
-
技術革新の継続
スケーラビリティと使いやすさの改善
課題とリスク
-
価格の高いボラティリティ
急激な価格変動リスクの継続
-
セキュリティリスク
ハッキングや詐欺的プロジェクトの存在
-
環境問題
マイニングによる電力消費への懸念
2025年以降の展望
中央銀行デジタル通貨(CBDC)の普及
日本銀行も実証実験を進めており、デジタル円の導入により
暗号資産との共存や競合関係が注目されます。
Web3.0エコシステムの発展
分散型アプリケーション(DApps)、NFT、メタバースなど
新しいデジタル経済圏の拡大が期待されます。
実用性の向上
決済手段としての利用拡大や、
日常生活での活用場面の増加が見込まれます。
投資家へのアドバイス
- 長期的な視点:短期的な価格変動に惑わされず、技術の発展を見据えた投資
- 継続的な学習:急速に発展する分野のため、最新情報の収集が重要
- リスク管理:全体のポートフォリオの一部として位置づける
- 規制動向の注視:規制変更が価格や投資環境に大きく影響する
日本の認可取引所
金融庁認可取引所の安全性
日本で暗号資産取引を行う場合は、必ず金融庁に登録された暗号資産交換業者を利用しましょう。
これらの取引所は厳格な審査をクリアし、顧客資産の分別管理や適切なセキュリティ対策が義務付けられています。

BitTrade(ビットトレード)
豊富な取扱い銘柄と低手数料で人気の取引所
- ✓ 50種類以上の暗号資産を取扱い
- ✓ 板取引で低コスト運用
- ✓ セキュリティレベルが高い
- ✓ 初心者向けサポートが充実
Coincheck(コインチェック)
初心者に優しいアプリと豊富なサービス
- ✓ 使いやすいスマホアプリ
- ✓ つみたて投資が簡単
- ✓ NFTマーケットプレイス
- ✓ 電気・ガス料金支払いでBTC還元
初心者の方へのアドバイス
- 1. 少額から始める:まずは月1万円程度の積立投資から始めることをおすすめします
- 2. 長期保有を意識:MicroStrategyのように「HODLing」の精神で長期保有を検討
- 3. 勉強を継続:ビットコインの技術的な側面も理解を深めることが重要
- 4. リスク管理:全資産の5-10%程度に留めることを推奨
- 5. 取引所の分散:複数の取引所を利用してリスクを分散
取引所選びのポイント
- セキュリティ:コールドウォレット管理
- 手数料:取引・入出金手数料の確認
- 取扱銘柄数:投資したい銘柄の有無
- 使いやすさ:アプリやウェブの操作性
- サポート:日本語サポートの充実度
- 信頼性:運営会社の規模と実績
よくある質問
A: はい、暗号資産と仮想通貨は全く同じものです。
2020年5月1日に金融庁が法的な呼称を「仮想通貨」から「暗号資産」に変更しましたが、
内容や技術的な側面は一切変わっていません。国際的な呼び方との統一を図ったものです。
A: 暗号資産投資には価格変動リスクがありますが、適切な知識とリスク管理により
リスクを軽減できます。重要なポイント:①余裕資金での投資、②分散投資、③長期視点、
④金融庁認可の取引所利用、⑤継続的な情報収集です。
A: 多くの日本の取引所では500円程度から投資可能です。
例えば、Coincheckでは500円から、GMOコインでは180円から購入できます。
少額から始めて、慣れてきたら投資額を増やすことをおすすめします。
A: 暗号資産の売却益は雑所得として課税されます。
年間20万円を超える利益がある場合は確定申告が必要です。
最高税率は約55%(所得税+住民税)になる可能性があります。
取引記録の保管と適切な税務処理が重要です。
A: 投資判断は個人の責任で行う必要がありますが、
初心者の方には時価総額が大きく実績のあるビットコイン(BTC)や
イーサリアム(ETH)から始めることをおすすめします。
投資前には必ず自分で調査・検討してください。
A: ブロックチェーン技術自体は非常に堅牢ですが、
取引所のセキュリティは業者によって異なります。
金融庁認可の取引所を選び、2段階認証の設定、
大量保有時はハードウェアウォレットの利用を検討しましょう。
免責事項
投資リスクについて:
暗号資産への投資は価格変動リスクを伴います。投資判断は自己責任で行い、
余裕資金の範囲内で投資を行ってください。過去の価格推移は将来の成果を保証するものではありません。
情報の正確性について:
本記事の情報は2025年6月時点のものです。暗号資産市場は変化が激しいため、
最新の情報については各取引所の公式サイトや金融庁のウェブサイトをご確認ください。
税務について:
暗号資産の税務処理は複雑な場合があります。詳細については税理士などの専門家にご相談ください。
規制について:
暗号資産に関する規制は変更される可能性があります。
最新の規制情報については金融庁のウェブサイトでご確認ください。
最終更新:2025年6月
執筆者:暗号資産投資ガイド編集部