PoS(プルーフ・オブ・ステーク)では、トークンの保有量でブロックを生成する人を決めます。ビットコインでは計算資源を投下したノードがブロック生成をして報酬を得られますが、PoSの暗号資産ではトークンを保有しているユーザーが報酬をもらうことができます。
ただしトークンは取引所や自分のウォレットで持っているだけでは報酬を得ることはできません。もっとも一部そういった取引所やウォレットもありますが、基本的には報酬は発生しません。
PoSの暗号資産を保有して報酬を得るにはステーキングという作業が必要です。本コラムではPoSの暗号資産の一つであるATOM(COSMOS)のステーキング方法を解説します。
COSMOSとは?
Cosmosでは、現在ステークする人が持っている仮想通貨の量と他の人から委任された量を合わせた数がトップ125であればブロック生成に参加して、報酬を得ることができる仕組みになっています。Cosmosはブロックチェーン、プロジェクトを指すものでトークンはATOM(アトム)と呼ばれます。ATOMはバイナンス(Binance)などの取引所で購入できます。
今回はstakefishというバリデーターを使用します。stakefishとはステーキングサービスとしてトップ企業の一つで、今回紹介するATOM(COSMOS)以外にもさまざまな暗号資産のステーキングができるサービスを提供しています。
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ATOM(COSMOS)のステーキングで得られる報酬利率は下記のページから計算できます。本コラムを執筆している2021年1月時点で年率約9%で報酬を受け取れます。
出典:https://stake.fish/ja/cosmos/
Ledger(レッジャー)を使ってstakefishでステーキングする方法
①Ledgerを用意する
Ledgerとは、仮想通貨を管理する際に必要な秘密鍵をオフラインで暗号化して保管できるデバイス(ハードウェアウォレット)の事です。オンラインで販売されていますが、フリマアプリなどではなく正規代理店から購入したものを使用してください。これを入手したら、Ledgerを設定するための Ledger Live(レッジャーライブ)アプリのダウンロードとインストールをします。
※この記事では Ledger Nano S (レッジャー ナノ S)を使用しています。
Ledgerが入っている箱の中に設定方法の手順が説明されているので、ここでは初期設定の方法は割愛します。手順に沿ってPINコードの設定やリカバリーコードの確認、PCにLedgerを使うためのアプリ、Ledger Live(レッジャーライブ)のダウンロードをしてください。初期設定は30分程度で終わります。初期設定が終わったらCOSMOSのウォレットをLedger上でインストールしてウォレットにATOMを入れられるようになります。
②ATOMのデリゲート
次はようやくデリゲート(委任)です。デリゲートとは、自分の持っているATOMをバリデータ(ブロックを生成する人)に投票して間接的にPoSに参加する事です。
下記のサイトにアクセスしてLedgerをパソコンにつないでください。
・https://stake.fish/ja/cosmos/delegation/
認証ができたらステーキングする金額(ATOMの量)とガス代の確認、内容の確認、Ledgerを使った署名を行うとステーキングできます。詳細は下記の動画でも解説されています。
スマホウォレットからデリゲートする場合
Cosmostationを使う方法を紹介します。
Cosmostationのウォレットをダウンロードし、ATOMを入れておきます。画面下のメニューからウォレットを選んで「Delegate」ボタンを押してください。
ここでどのバリデータに委任するか選ぶことができます。今回は、stakefishを選択し、Delegateボタンを押します。
デリゲートしたい金額、手数料やパスワードを入力して、デリゲートのためのトランザクションを行いましょう。
これでATOMのステーキングは完了です。Cosmosを持っている方、興味がある方は、是非この機会にステーキングに参加してみましょう!
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この記事はstakefishからコンテンツ協力を得て提供しています。stakefishは暗号資産ユーザー向けのステーキングサービスを提供しています。Ethereumをはじめとした様々なノード運用の実績を元にサービスを提供しており、ユーザーは秘密鍵を渡すことなくステーキングができます。stakefishによるステーキングサービスの詳細を知りたい方は是非下記のリンクをご参照ください。