「2022年のDAppsの原動力はブロックチェーンゲームとNFT」ダップレーダーがレポート公開

分散型アプリケーション(DApps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は12月21日、2022年のDApps産業レポートを公開した。

業界の回復力と成熟度を確認

今回のレポートによると、2022年のDApps業界は、ユニークアクティブウォレット(UAW)の数が大幅に増加したという。さらに、2021年の1日平均ユニークアクティブウォレット数(dUAW)は158万だったが、2022年には50%増の237万となったと明らかにした。同社は、このような数字に対して、業界の回復と成熟を確認したと分析している。

また、今回のレポートでは預かり資産(TVL:Total Value Locked)についても触れている。2022年のTVLは減少しており、DeFiプロジェクトにおけるTVLも、1月の最高値2,114億ドル(約28兆5,000億円)から12月には550億ドル(約6兆6,000億円)と73.97%の減少となった。

主要なプラットフォームもブロックチェーンゲームを受け入れ開始

今回のレポートの中で、ブロックチェーンゲーム業界は2022年には市場が回復に向かい普及の増加が見られるという見解を示している。2022年のブロックチェーンゲーム分野のUAWは、平均115万dUAW程度増加し、1日のブロックチェーンアクティビティ全体の49%を占めていたという。さらに、トランザクション数は94.17%増加し、74億4,000万件に達している見込みだ。

また、同社の分析によると、主要なプラットフォームもブロックチェーンゲームを受け入れ始めており、従来のゲーム開発者のブロックチェーンゲーム業界への移行も始まっているという。NFTの使用による真のデジタル所有権と希少性の可能性は、魅力と新しい仕組みを付加し、革新的なゲームデザインへの道を開くだろうという予測も示している。

さらに同社は、2022年のDAppsの原動力は間違いなくブロックチェーンゲームとNFTだったと評している。世界的企業がWeb3の新しい波を取り込むための積極的な取り組みを始めており、一流ブランドがブロックチェーン技術を通じてメタバース戦略を展開している。同社は、このような機関や企業による絶え間ない採用を強気のサインだと見ている。そして個人投資家の参加が増えたことは、ブロックチェーンベースの資産の採用が進んでいることの最新の証拠だとも述べている。

参考
・Dapp Industry Report 2022

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