【墨汁速報】懲役100年越えか?仮想通貨取引所FTX破綻を招いたアラメダリサーチ前CEOをSECが起訴

米証券取引委員会(SEC)は破綻した仮想通貨取引所FTXの前CEO、アフロことサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried=SBF)容疑者の投資会社、アラメダ・リサーチ(Alameda Research)の前CEOであるキャロライン・エリソン(Caroline Ellison)容疑者をサム・バンクマン・フリード容疑者と同じ「投資家搾取」で起訴したと発表した。

またSECは、FTXトレーディング株式会社(FTX.com)の前CTOであるZixiao (Gary) Wang容疑者も同様に起訴しており、その他の証券取引法違反に関わったとして起訴手続きを進めている。

関連記事:【墨汁速報】FTX前CEO「投資家搾取」でSECから別件起訴 仮想通貨顧客資産の使い込みの疑い

アラメダリサーチ前CEO「FTTの価格操作」の疑い

米証券取引委員会(SEC)はFTXグループ崩壊を招いたサム・バンクマン・フリード容疑者の投資会社であるアラメダリサーチの前CEOのキャロライン・エリソン(Caroline Ellison)容疑者を起訴。
既に逮捕されているサム・バンクマン・フリード容疑者が虚偽の説明をFTX株主に行い複数の罪に問われており、キャロライン・エリソン容疑者はそれらを幇助した罪に問われている。またSECによるとキャロライン・エリソン容疑者は2019年から2022年にかけてFTT(FTXトークン)を公開市場で巨額の買いを入れることで価格操作を行った容疑がかけられている。

サム・バンクマン・フリード容疑者とキャロライン・エリソン容疑者はFTT価格を操作することでアラメダリサーチの保有するFTTの価格評価を増加させ、投資家達を騙した疑いだ。

キャロライン・エリソン容疑者は懲役100年越えか

キャロライン・エリソン容疑者は上記疑いを含む8つの容疑がかかっており、アメリカ合衆国司法長官はアラメダリサーチの所有者の一人でもあるZixiao (Gary) Wang容疑者も含め2名とも罪を認めている。

Zixiao (Gary) Wang容疑者はアラメダリサーチがFTX顧客の仮想通貨を使用できるようにFTXソフトウェアのコードを書き換えたとしており、キャロライン・エリソン容疑者はその顧客資産を利用して売買を行なっていたという。

キャロライン・エリソン容疑者はサム・バンクマン・フリード容疑者と同様に懲役100年以上、Zixiao (Gary) Wang容疑者は懲役50年以上となると見られている。

仮想通貨取引所トークンは証券

また米国証券取引委員会委員長ゲイリー・ゲンスラー氏はFTTのような仮想通貨取引所が発行した俗にいう「仮想通貨取引所トークン」を「仮想通貨取引所証券トークン」と述べている。

また訴状の内容によるとFTTをFTXのマネジメントチームに大量に割り当て、多くの顧客を獲得することをインセンティブとしていたとも指摘、2019年4月にFTTを発行した際に1.75億FTTを「会社のトークン」と割り当て、結果的に投資契約として提供と売却されているために証券であると結論づけている。

FTTと同様の報酬や自社取り分としている仮想通貨取引所トークンの発行は中国系取引所に多く、最大手のバイナンス(Binance)のBNBやOKX、フォビなども同様の取引所トークンを持つ。バイナンスには米司法省が長年の調査を行なっているとリークされており、FTT以外の仮想通貨取引所トークンがSECのターゲットにされるのは時間の問題かもしれない

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