【墨汁速報】SECが米仮想通貨取引所最大手コインベースに訴訟警告を通知 株価は10%下落

米コインベースは米現地時間2023年3月22日に米証券取引委員会(SEC)から訴訟警告となる「ウェルス・ノーティス(Wells Notice)」を受け取ったと発表。バイナンスのステーブルコインであるBUSDを発行するパクソス(Paxos)もSECから同様の訴訟警告を受け取っている。この発表を受けてコインベース株のCOINは約10%の下落を記録。

関連記事:【墨汁速報】最大手仮想通貨取引所「バイナンス」の問題か?ステーブルコイン”BUSD”の新規発行を停止

SECがコインベースに訴訟警告

米証券取引委員会(SEC)は米仮想通貨取引所最大手のコインベース(Coinbase)に対して訴訟警告となる「ウェルスノーティス(Wells Notice)」を通知したことを開示した。コインベースによると1934年証券取引法及び1933年証券取引法に違反している可能性があるという。

SECとの議論の中で問題となっているのは

・コインベースの現物市場
・ステーキングサービスとなるCoinbase Earn
・機関投資家向けのコインベースプライム
・コインベースウォレット

などのほぼすべてのサービスに関することだと主張している。

関連記事:【墨汁速報】NY規制当局「ETHは証券」として米仮想通貨取引所クーコイン(KuCoin)を訴える

コインベースCEOは反論

コインベースCEOのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は今回の訴訟警告に対して持論のツイートを展開。ナスダックにコインベースが上場するために2年前に同社のビジネスについて審査を受けた結果上場することができたとし、SECに提出が義務付けられているフォームS1では57のステーキングリファレンスを含む仮想通貨の上場プロセスを明確に説明していたという。

ここで明記していた内容にそってコインベースは90%の不適格な仮想通貨の上場を否認していると主張。コインベースは政府と規制当局と仮想通貨産業における明確な法整備を敷くための取り組みを楽しみにしていると述べている。

関連記事:【墨汁速報】SECトロンのジャスティン・サン氏を「TRXの価格操作と未登録証券」などの疑いで起訴

コインベース株価は10%下落

FOMCの利上げ今回の訴訟警告によりコインベース株は約10%の下落を記録。現在は77.16ドルを推移している。2021年の上場直後は400ドルを超えたものの、FTX破綻や度重なる仮想通貨レンディング企業の連鎖倒産により仮想通貨業界の窮地とともに安値を更新し続けてきていた。現在はビットコインやイーサリアムの回復により最安値から2倍~に回復してきている最中だった。

関連記事:仮想通貨の未来にはバイナンス帝国陥落は必要か?

▼墨汁サロンでは投資家向けに知られていないDeFiやNFTのセキュリティ対策、イーサリアム2.0の仕組みや技術、マージ対応の32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、ファンダメンタルなどをより深く解説しています。

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
【墨汁速報】米Kraken一時イーサリアムが7万円代へ暴落し-60% なにがあったのか?
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】米Kraken一時イーサリアムが7万円代へ暴落し-60% なにがあったのか?
イーサリアム価格は米仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)で一時700ドル(約7万3,000円)へ約60%の急落。市場平均価格を大幅に上回る記録的暴落となり、10分後には1,700ドルまで回復した。この暴落の背景にはイーサリアム上でのDeFi(分散型金融)が引き金となったと見られる。