1月23日、開発者向けツールを提供するDecentologyがソラナ(Solana)ブロックチェーンへの対応を発表しました。これによってスケーラビリティがあり取引手数料も安いSolanaのエコシステムを充実させる開発者コミュニティの拡大に期待が高まります。
Solanaは、2020年にローンチしたブロックチェーンで、秒間5万トランザクションを実行できる点で期待されており、最近ではSolana上で構築されたアプリケーションも徐々に登場し始めています。
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開発者向けツールDappStarterとは?
Decentologyは、ブロックチェーン開発者がDapps(分散型アプリケーション)を構築できるようにサポートするDappStarterプラットフォームというサービスを提供しています。これを使う事で開発者がより手軽にアプリケーション開発に取り組めるようになります。
現状、Dappsを一番多く持つイーサリアム(Ethereum)よりもブロックチェーンの性能面で優位性を持つとされるブロックチェーンはたくさんあります。しかし、開発者を大勢呼び込みユーザーが使いたくなるようなアプリケーションを構築してもらいエコシステムを拡大させる部分が、どのプロジェクトでも課題になりがちです。
DappStarterはこれらの課題を解決するために開発向けツールを提供しており、エコシステムの拡大を後押しすることを目指しています。今回のSolana向けのツールが提供され始めたことによって、Solana上でDappsを構築するJavaScriptとTypeScriptの開発者にとって、開発プロセスをより簡単にし、カスタマイズされたフルスタックのソースコードを使ってすぐに開発に取り掛かれるようになります。
Decentologyはどのように使えるのか
Solanaに興味がある開発者の方向けに簡単に使い方を解説します。まずはDecentologyのDappsスターターのページに移動します。
そしてサポートされている「Ethereum」「Flow」「Matic」「Solana」の中からSolanaを選択してください。その下にある使う言語とフレームワークも一緒に選択してください。
次にスマートコントラクトの機能を選択します。執筆時点ではExampleのみ選択できますが、オンチェーンモジュールももうすぐ選べるようになるようです。
そしてDappの名前を決めてその下にあるログインボタンを押します。一度ログインして認証済みになると「Create Dapp」という表示に変わります。
ここでGitHubのリンクが表示されるので移動してプロジェクトをクローンします。その後ターミナルかコマンドウィンドウに移動してプロジェクトフォルダに移動し、「yarn」と打ち込んで必要なものをインストールします。
インストールが完了したら、今度は「yarn start」と入力してDappStarterオーケストレーションを開始します。これでSolanaのサンプルプロジェクトを触ってみることができます。
まとめ
ブロックチェーンプロジェクトがエコシステムを拡大させてユースケース作りに成功するには、開発者にやさしいツールのの充実や活発な開発者コミュニティは重要なファクターです。徐々にエコシステム作りが進んでいるSolanaに興味があるエンジニアの方はぜひ触ってみてください。