仮想通貨市場はさらなる強気相場へ、ビットコインの史上最高値の更新に期待

暗号資産(仮想通貨)市場では現在、強気派と弱気派がせめぎ合っており、ビットコイン(BTC)価格も最高値をにらみながら乱高下を繰り返し、依然短期的なボラティリティが続いています。

著名アナリストが指摘する強固なレジスタンスライン

ビットコイン価格は、3月28日(日本時間)以降70,000ドル(約1,060万円)台をキープしており、さまざまな憶測が飛び交う中には、すぐに史上最高値(ATH)を更新するという予測もあります。しかし現状は69,000ドル(約1,044万7,000円)から71,000ドル(約1,075万円)の間で推移するもち合い状態が続いています。

著名なオンチェーン・アナリストのアリ・チャーツ(Ali Charts)氏は、最高値更新には70,180ドルと70,600ドル付近に強固なレジスタンスラインがあるという分析を自身の「X」に投稿しました。

アリ氏によると、この価格帯には弱気派による多くの売りオーダーがあり、292,000から397,000のアドレスが強固な抵抗線を形成しているということです。ただし強気派がこれらのラインを突破したとしても、その先には次のレジスタンスラインが形成されるとも予測しています。

テクニカル指標が示す強気パターン

別の投稿でアリ氏は、4時間足のチャートを分析すると、新たな強気パターンが形成されているようだと指摘しています。さらに、もしビットコインが70,000ドル台を維持できれば、10%近くの価格上昇があり、77,000ドル(約1,165万8,000円)レベルの史上最高値を記録するとも予測しています。

もう1人の著名な仮想通貨アナリストであるベンジャミン・コーエン(Benjamin Cowen)氏も、ビットコイン優勢の強気相場がすぐに始まると予測しており、それが強気派の自信を高めるとともに、ビットコインとアルトコインにとって望ましい市場環境が整うと見ています。

機関投資家からの資金流入と強気心理の拡大

直近24時間の市場では、多額の資金流入により一層強気の心理が高まっています。大手機関投資家のブラックロック(BlackRock)は3億2,300万ドル(約489億円)を、アーク21シェアーズ(ARK 21Shares)は2億ドル(約303億円)をそれぞれ投資しました。この動きはビットコイン現物ETFに対する彼らの自信を示し、良好な価格動向と協調しながら市場力学を変える可能性があります。

需要の高まりを示す証拠として、アリ氏は直近7日間のデータを分析し、複数の仮想通貨クジラが100,000BTC以上、およそ70億ドル(約1兆600億円)を蓄積したことを明らかにしました。つまり機関投資家と超富裕層は、ビットコインに長期的な投資資産価値を置いていると言えるでしょう。

アナリストの強気予測とクジラの買い増しからは、今後の上昇トレンドが期待されます。現在価格上昇を阻んでいるレジスタンスラインは一時的なものに思えます。間もなく我々は再び史上最高値の更新を目にすることになり、強気心理の高まりによってアルトコインを含めた市場全体に強気が拡大するかもしれません。

参考
Institutional Demand and Technicals Remain Bullish for Bitcoin Despite Strong Price Resistance

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