仮想通貨ATMがビットコインキャッシュのSLPトークンをサポート

仮想通貨ATMがSLPトークンをサポート

仮想通貨用ATM開発企業のジェネラル・バイツ(General Bytes)社は、同社のATMソフトウェアに、シンプル・レッジャー・プロトコル(SLP:Simple Ledger Protocol)トークンのサポートを実装したことを発表しました。これにより、General Bytes製ATMではSLPトークンの購入と売却が可能となっています。SLPはビットコインキャッシュ(BCH)のエコシステムでは一般的なアプリケーションで、これまでに数千というSLPトークンが発行されています。

General Bytesマーケティング・マネージャーのマーティン・ウィスメイヤー(Martijn Wismeijer)氏は今回の実装について、「SLPトークンは2014年にビットコイン(BTC:Bitcoin)チェーンで試験的に実行された、カラード・コイン(colored coin)やマスターコイン(Mastercoin)のアイデアに似ています。サイズの大きいBCHのチェーンなら、SLPのようなアプリケーションに適切に対応できることから、General Bytesが同様のシステムを実装するきっかけになりました」と説明しています。

General BytesのATMは独自のソフトウェアを使い、初めて仮想通貨用ATMにBCHを組み込みました。General Bytesの開発チームは、ATMにより多くの機能性を持たせるべきだと考えています。

SLPトークン拡大の動きは今後さらに加速する

ウィスメイヤー氏は、イーサリアム(Ethereum)の複雑なERC20トークンよりも、SLPトークンの方が、既存のエコシステムに実装しやすいと考えています。SLPトークンは実装に数時間しか要さず、スマートコントラクトにバグを残すようなリスクもないと述べました。

海外の掲示板サイトであるレディット(reddit)内のBCHコミュニティースレッドでは、ATMのSLPトークンサポートについて、さまざまな期待が寄せられています。中には「次にATMでサポートされるのは、おそらくステーブルコインとして、オネストコイン(USDH:honestcoin)が続くと思う」という投稿がありましたが、ウィスメイヤー氏も同様に「SLPトークンで、今後キラーアプリになるのはステーブルコインだろう。現在多くのステーブルコインがETHのプラットフォームで流通しているが、今後はSLPトークンで発行する方がより速く、より簡単だからだ」と今後の展望を語りました。

ビットコインキャッシュ(BCH)の価格・相場・チャート

参考
General Bytes ATM Developers Add Two-Way Support for Bitcoin Cash-Based SLP Tokens

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