Bloombergの報道によると、米国証券取引委員会(SEC)は米国初のビットコインETFの許可をする準備ができていると報道。ビットコインETFは米国ではまだ1例も承認されておらず、ビットコイン先物ETFであれば承認される可能性があるとリークされていた。
ビットコイン先物ETF
ビットコイン関連の証券はビットコインETPなど、世界中でここ数年で承認されるケースが増えていた一方、2013~2017年にウィンクルボス兄弟のビットコインETF、2019年VanEck SolidXビットコインETFで世界中が注目した米国市場ではまだ1例も承認されていない。
Bloombergの報道によるとビットコイン先物をベースとしたビットコインETFをSEC(米国証券取引委員会)が許可する準備ができているとリーク報道されている。リークした人物によると、「SECがビットコイン先物ETFの取引開始をブロックする可能性は殆どない」と述べている。
ウィンクルボス兄弟のビットコインETFと異なり、ProSharesとInvesco Ltdにより申請されているビットコインETFはビットコイン先物をベースとしており、SEC議長であるゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏が承認するための要件とした重要な投資家保護に基づいているという。SECの広報は本件に関してのコメントは否定している。
ProSharesは米国初のビットコインETFになるか?
ビットコインETFは2013年のウィンクルボス兄弟の申請から約8年が経過しており、2017年のビットコインETF承認否決時に「ビットコイン先物なら承認する可能性があり、投資家保護が不十分」とされていた。
2017年2月当時にはまだ米商品先物取引委員会(CFTC)による政府の規制下のビットコイン先物は存在しておらず、2017年12月に初のビットコイン先物がCMEとCboeでの取り扱いが開始した。2019年に話題になったVanEck SolidXビットコインETFもウィンクルボス兄弟と同様にビットコイン現物をベースにしたものとなっており、承認までは至らなかった。
今回ProSharesのビットコイン先物ETFが承認されれば、米国における初となる仮想通貨ETFの例となる。米国市場におけるビットコインETF承認は他の国での承認と異なり潜在顧客市場の時価総額が大幅に異なるため、ビットコイン価格への大幅な影響を与えることになるだろう。
米国では2020年から21年にかけてBNYメロンなどの老舗銀行がビットコインカストディに参加する事例や、仮想通貨銀行の承認などインフラも整ってきており、ビットコインETFの承認確率が上がっているといえる。
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