「Consensus 2022: The Festival for the Decentralized World by Coindesk」が6月9日〜12日、テキサス州オースティンで開催され熱気に包まれたイベントとなりました。直近の2年はオンラインで実施された後、今回の4日間のイベントには17,000人が参加しました。
テラ(Terra)ステーブルコインの崩壊と迫り来る暗号資産の冬時代で大規模な価格下落の中での開催でしたが、全体的に市場価格よりも、新しいプロジェクトやWeb3開発、メタバース、暗号資産の規制状況、将来について議論されることが多かったです。
暗号資産業界の著名人らの講演も
ネットワークイベントやハッカソンが開催されたほか、FTXの最高経営責任者(CEO)であるサム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)、エンジェル投資家で起業家のバーラージー・スリニヴァサン(Balaji Srinivasan)、Binanceの創業者でCEOの「CZ」ことチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)など、暗号資産業界の著名人たちによる講演もありました。
主なテーマは実用性と革新性で、イベント全体を通して講演会に反映されていました。例えば、デジタル資産の規制のための包括的な枠組みを作るために力を合わせた米国上院議員のシンシア・ルミス(Cynthia Lummis)とカーステン・ギリブランド(Kirsten Gillibrand)が登壇した講演会や、カルダノ(Cardano)の創業者であるチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)はブロックチェーンはデジタルマネーよりもはるかに広範な可能性を秘めていると強調していました。
また、米NPO法人「報道の自由財団理事会」の議長でもあるエドワード・スノーデン(Edward Snowden)も出演し、暗号資産は投資としてよりもその利用において価値があると述べており、参加者は興味深く耳を傾けていました。
メタバースの体験などさまざまなイベントも
イベント期間中は、インタラクティブな体験もたくさん用意されており、メタバースゾーンでは、この分野で最もホットなメタバース体験のデモが行われ、誰でもバーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットを使って体験することができるようになっていました。
ハーフサイズのバスケットボールコートが設定された「SportCourt」では、トークセッションの他、景品が配られたりバスケットボールに関するゲームなども実際されました。その他にDAOハウスでは、参加者は特集セッションを通じて分散型自律組織の世界の理解を深めていたようです。
またCoinDesksのソーシャルトークン「DESK」が登場し、会場のブースでQRコードを読み取ることでトークンをミントすることもできるようになっており、ユーザーはこのトークンを使って、食事や商品と交換することができるようにする取り組みも見られました。
このイベントには、stakefishやBlockdaemon、Figment、Kiln、Staked、Cosmostationなどのバリデーターも参加しています。特に注目されたのは、stakefishの「ソーシャル自販機」で、ユーザーがツイートすると自販機から交換できるようになっていました。
これまでとは違う2022年の冬の時代
前回の暗号資産の冬の時代と言われた2018年と今回の冬の共通点は、準備や開発をする時期になるということでしょう。
思い返すと2018年当時は次のような疑問が投げかけられていました。価値の保存以外のユースケースは何だったのか?普通の人々が再びクリプトに注目する日は来るのか?投機以外の何かとみなされるようになるのか?そして冬の間に着実に進歩があり、DeFiやNFT、ビットコインのライトニングネットワークのようなレイヤー2スケーリングシステム、イーサリアムのZK-ロールアップなどが登場しました。
今回の冬は2018年とは違います。前回の冬はクリプトが消えてしまうのではないかと不安に思うこえもありましたが、今回は暗号資産自体の存続を懸念している人は少ないでしょう。Consensusでも、DeFiやNFT、DAO、P2E、Web3時代のアプリケーションの話がされており、暗号資産が今の弱気相場からいずれ復活すると言うことは以前よりも簡単なのかもしれません。
マーケットの冬はスタートアップにとっても重要な時期です。生き残るために開発を続けたプロジェクトはやがて日の目を見ることになるでしょう。
Validator Commonsは、未来に向けて構築することに焦点を当て続け、世界初のチェーンにとらわれないグループを立ち上げました。そしてMetagovとstakefishを筆頭に、トークンホルダーのサブセットも加わり、ブロックチェーンの未来に向けて、一致した価値観と目標を共有しながら、ミーティングを行いました。
Validator Commonsは、Consensus 2022でWRSTA Collabsで開催されたイベントスペースで発足しまし、バリデータプロトコルの専門家、財団のチームメンバー、トークン所有者を会場に招待し、コモンズ宣言に記載された価値を推進するための提携を宣言しました。今後は独立した運営を維持しつつ、プロトコル財団と協力し、分散化とプルーフオブステーク・ブロックチェーンの安全性と繁栄の目標を推進することを希望しています。
バリデータ・コモンズの政治的主体としての最初のアクションは、Junoブロックチェーン上で行われます。ブロックチェーンを前進させるために、自分たちの存在と既存のステークホルダーとの協力への関心を宣言するシグナリング提案を通過させることを目指します。
イベントは全体として、成功を収めたようでした。業界で最も優秀な人物たちが集まり、厳しい市場環境にもかかわらず、継続的な開発が行われました。また、この業界における革新の可能性と、暗号コミュニティの強さを証明することができたようです。
コンセンサス 1 日目のまとめビデオ:
コンセンサス 2 日目のまとめビデオ:
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この記事はstakefishからコンテンツ協力を得て提供しています。stakefishは暗号資産ユーザー向けのステーキングサービスを提供しています。Ethereumをはじめとした様々なノード運用の実績を元にサービスを提供しており、ユーザーは秘密鍵を渡すことなくステーキングができます。stakefishによるステーキングサービスの詳細を知りたい方は是非下記のリンクをご参照ください。