【墨汁速報】米CboeフィデリティのイーサリアムETFでETHステーキング運用を申請

米Cboeはブラックロックに次ぐ最大手イーサリアムETFを提供するフィデリティの運用するETHをステーキング運用する変更をSEC(米証券取引委員会)に申請したことが判明した。既にCboeは21シェアーズのイーサリアムETFで同様の申請を行なっており、仮想通貨推進派のトランプ政権発足後ETF関連の動きが強まっている。

関連記事:【墨汁速報】米Cboe 初のイーサリアムステーキングを可能とするイーサリアムETF変更申請

最大手フィデリティもステーキングイーサリアムETF申請

Cboeは最大手フィデリティのイーサリアムETFが運用するETHをステーキングする変更をSEC(米証券取引委員会)に申請、承認されれば反仮想通貨派としてゲイリー・ゲンスラー氏が率いたバイデン政権下の悲願とも言えるイーサリアムステーキングETFが誕生することになる。
本記事執筆現在、ブラックロック(ETHA)が126万ETHを運用しており、フィデリティ(FETH)は44.1万ETHを有し、現物型イーサリアムETFの2番手を位置付けている。最初のステーキングETFの申請例となった21シェアーズ(CETH)の運用は4860ETHとなっているため100倍近い規模が違うということがわかる。

ビットコインETFのように運用で利回りのような報酬を生まないのに対し、イーサリアムはネィティブプロトコルでのネットワーク参加を介して報酬を得ることができるため、実現すればイーサリアムETFの強みとなるだろう。

ソラナETFにも活路

現状米国ではビットコインETFとイーサリアムETFの2種類しか存在していないが、同様のステーキング報酬を得られる仮想通貨(暗号資産)としてソラナ(SOL)がある。SEC(米証券取引委員会)はバイデン政権下においてSOLの証券性を理由に2回ソラナETFを否決しているが、イーサリアムETFでステーキングが可能となればソラナETFでも同様に認可される可能性が高い。

現在ソラナETFはブラックロックやフィデリティなどの最大手は申請していない一方、CMEが3月17日にソラナ先物をローンチ予定している。機関投資家や大口と投資家に必須と言える先物はソラナETF承認の可能性の高さを示し、ステーキングをイーサリアムで認可することでその可能性はより高まると言えるだろう。

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