【墨汁速報】米グレースケール イーサリアムL2初のファンド「オプティミズムトラスト」をローンチ

仮想通貨ファンド運用社最大手「グレースケール(Grayscale)」は初となるイーサリアムL2銘柄のOPトークンを運用する「オプティミズムトラスト(Optimism Trust)」をローンチした。オプティミズムはイーサリアムL2最大手となるL2構築ツールであるOP Stack(オプティミズム・スタック)を提供しており、米仮想通貨取引所最大手のコインベース(Coinbase:$COIN)もベース(Base)チェーンで利用していることで知られている。

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グレースケール社イーサリアムL2初のオプティミズムトラストでOPを運用

グレースケールは仮想通貨(暗号資産)ファンド運用会社として老舗として知られており、直近までブラックロックの現物型ビットコインETF以上のBTC現物運用をしていた。イーサリアムETFに関しては未だに40%近く多くのETH現物を運用しており、他にも直近で大きな高騰を見せているムーブチェーンのスイトラスト(Sui Trust)などをローンチしている。

そんなグレースケールはブラックロックやフィデリティなどの最大手に先駆けて業界で初となるイーサリアムL2の「OPトークン」を運用する「オプティミズム・トラスト」のローンチを発表した。OPトークンはオプティミスティック・ロールアップ(Optimistic Rollup)という技術を採用したイーサリアム上に展開するネットワークのオプティミズム(Optimism)のネィティブトークンでだ。オプティミズムは自身の開発したL2開発構築ツールであるOP Stackを提供しており、米仮想通貨取引所最大手のコインベースが提供する「ベースチェーン」はこのOP Stackを採用しており、多くの最大手L2がこのOP Stackを採用していることで知られている。

同様のL2構築ツールを提供するのはアービトラム(Arbitrum:$ARB)のアービトラムオービット(Arbitrum Orbit)やゼロ知識証明を活用した次世代L2であるジーケーシンク(zkSync:$ZK)の技術を利用できるZK Stackなどがある。

 

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仮想通貨ファンドも新たな時代へ

イーサリアムは仮想通貨で最も巨大かつ複雑なエコシステムを構築しており、イーサリアム上に展開するプロジェクトも現在はL2を中心にどんどん展開されている。グレースケールはオプティミズム・トラストとは別にイーサリアムネットワークに参加して報酬を得る「バリデータ」を運用するためのプロトコルであるライドファイナンス(Lido Finance)のLDOトークンを運用するライド・ダオ・トラストも同時にローンチ。

ビットコイントラストであるGBTCとイーサリアムトラストのETHEは既にビットコインETFとイーサリアムETFとして上場しているため、現在はこの2つのファンドを含めて22の仮想通貨ファンドを運用していることになる。これまでのグレースケールの仮想通貨ファンドはEVMチェーンやDeFi(分散金融)などだったが、今回のオプティミズム・トラストのローンチにより仮想通貨ファンドも新たな時代に入ったことになる。

2025年は仮想通貨推進派のトランプ政権誕生により仮想通貨バブルが予想され、今後もこれらの中から新たなETF(上場投資信託)が生まれて行くことになるだろう。

コラム:2025年は未曾有の仮想通貨バブル?トランプ政権で期待できる理由

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