ビットコイン(BTC)クジラの食欲は、まだまだ満たされてはいません。暗号資産(仮想通貨)データ分析企業クリプトクアント(CryptoQuant)の調査によると、ビットコインの大口保有者による需要の伸びは、過去に例を見ないほど大きくなっているようです。
長期保有額が新規発行額を超えた
ビットコインクジラは1,000BTC以上を保有して、それを数年間蓄えておき、最終的には巨額の利益を得る大口投資家です。彼らは個人投資家の場合もありますが、その多くは企業や機関投資家です。現在、こうした巨額のビットコインを保有者が、今まで以上に貪欲にビットコインを求めています。
彼らの需要は過去最高レベルにまで高まっており、それがビットコイン価格上昇の要因になっているとクリプトクアントは分析しています。しかも今回初めて、永続的保有者による需要が新規通貨発行のペースを上回ったということです。この状況が半減期後の市場に影響し、ビットコイン価格がさらに高騰することも十分に考えられます。
注目すべきはビットコイン現物ETFの存在
事前の予測によると、半減期は4月20日に実行される見込みです。4年に1度の大イベントでは、マイニング報酬が半減し、市場でのビットコインの希少性が大幅に高まります。
しかも今回の半減期では、過去にはなかったビットコイン現物ETFの存在にも注目すべきでしょう。半減期と同時にETFへの資産流入が増加し、それが価格上昇につながると予測するアナリストもいます。
クリプトクアントのスポークスマンも、「ETFの登場によって、半減期前のビットコイン需要が急速に高まっている。その背後にあるのは新規のクジラと古株のクジラ、そしてETFそのものだ」と述べて、今回の半減期の特異性を強調しています。
ビットコインの価格は年初に45,000ドル以下からスタートしましたが、3月には急激な価格上昇を見せ、74,000ドル近くの史上最高値を記録しました。日本時間4月12日の正午現在、ビットコイン価格は70,700ドル(約1,082万円)前後で推移しています。
参考
・Bitcoin Whales Are Hungrier Than Ever for BTC—Here’s Why
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