初心者でも簡単!分散型金融(DeFi)をInstaDAppで体験!

InstaDAppとは?

最近よく目にする分散型金融とは英語でDeFi(Decentralized Finance)と訳されます。今回はその一つでもあるインスタダップ(InstaDApp)について紹介します。

InstaDAppとは、メイカーダオ(MakerDAO)プロトコルを利用し構築された分散銀行のインターフェースです。エンドユーザー向けに使いやすいユーザーインターフェースおよびユーザーエクスペリエンスになっているため、テクノロジーや金融に詳しくない一般の方でも簡単にMakerDAOを介して融資を受けることができます。

何ができるのか?使うメリットは?

InstaDAppで融資を受けるのに年齢や所得などは関係ありません。また、いつでもどこでもイーサリアム(ETH)を担保にステーブルコインであるダイ(DAI)を借入でき、実質的な融資を受けることができます。

InstaDAppのメリット

  • 瞬時: 従来のシステムよりも早く送金、借用、支払いをすることができます(2〜3分)
  • トラストレス:この新しい金融システムでは、人間を信用するのではなく、アルゴリズムを信用します。 スマートコントラクトにより、クレジットスコア、給与明細、銀行取引明細書を必要としません。
  • 時間や場所を問わない: 銀行とは異なり、ブロックチェーンは24時間365日稼働し、祝日はありません。 いつでもどこでも世界中の誰にでも支払いすることができます。
  • 誰でも使用可能:人の信用を必要とせず、スマートコントラクトによって全ての契約を行うため面倒な本人確認証明などは必要なく、年齢制限もありません。

例えば、100ドル分のETHを担保としてDAIを発行する場合、最大でも66ドル分、3分の2の価値のDAIしか発行できない仕組みとなっています。100ドル分のETHから66ドル分のDAIを手に入れ、次にその66ドル分のDAIで66ドル分のETHを購入する。

66ドル分のETHでさらに3分の2、44ドル分のDAIを発行する〜を繰り返すことで、自分が持っているETHに実質のレバレッジをかけることができ、100ドル分の以上のETHを持つことできるようになります。この一連の作業をInstaDappが自動で即時にやってくれるというわけです。実際には、より担保比率に余裕を持たせないと、ロスカットが執行されるので、注意が必要です。

ETHでDAIを発行する

初期準備

InstaDAppを使用する前に、メタマスク(MetaMask)またはコインベースウォレット(Coinbase Wallet)、トラストウォレット(TrustWallet)のいずれかをInstaDAppに接続し、ETHをいくらか入金しておく必要があります。今回はMetaMaskを使用します。

DAI発行手順
InstaDAppとMetaMaskを接続後、実際にETHを担保にDAIを発行してみましょう。「GENERATE(発行)」ボタンを選択し、担保(ETH)と発行比率(DAI)を決定した後に「DEPOSIT ETH & GENERATE DAI(ETHを預け入れ、DAIを発行する)」と書かれたボタンを選択するとDAIを発行できます。発行が完了するまで少々時間がかかります。「Confirmed transaction(トランザクションが完了しました)」という通知が来たら発行完了となります。

発行上の注意点

ETHを担保にDAIを発行する際に注意しなくてはならないのは、発行比率です。担保であるETHをドルに換算したときの価値に対して、発行するDAIの比率が66%を超えると自動的に担保であるETHを売却しなくてはならなくなってしまうので余裕をもって担保比率を設定します。例えば、100ドル分のETHを担保にした場合、66ドル分のDAIまでしか発行することができず、これが最低比率です。

借入を精算してETHを引き出す

ETH引き出し手順
「WITHDRAW(出金)」ボタンを選択し、払い戻すDAIの額と引き出すETHの額を設定した後に「PAY BACK DAI & WITHDRAW ETH(DAIを払い戻し、ETHを引き出す)」のボタンを選択すればウォレットに引き出されたETHが振り込まれます。

InstaDAppのまとめ

InstaDAppを使ってみると、英語のみではあるものの初心者にとっても非常に分かりやすい作りになっており、エンジニアや金融系の人でなくても迷わず使用することができます。同じMakerDAOのインターフェースであるコラテラライズド・デッド・ポジション・ポータル(CDP Portal)と比較しても、断然InstaDAppのほうが使いやすいです。ただし、これまでも指摘している通り、InstaDAppにしろCDP Portalにしろ、仮想通貨は価格の変動幅が非常に大きいため、ETHからDAIを発行する際には発行比率に注意が必要です。

DeFiは、注目されている分野であり、こういったMakerDAOやゼロエックス(0x)などのプロトコルレイヤーのインターフェイスを作って、エンドユーザーに利用しやすいプロダクトを作っているプロジェクトも複数見られます。

参考
InstaDApp

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