ビットコインさらなる強気市場のサインか?アナリストが指摘する分岐点に注目!

週明け104,000ドル(約1,509万円)レベルでスタートしたビットコイン(BTC)価格は、現在その前後で足踏み状態にあるようです。しかしこのレベルは、前回の過去最高値(ATH)更新時にも重要なポイントでした。どうやらビットコインは、さらなる強気と後退局面との岐路に立っている模様です。

現在のレジスタンスレベルになぜ注目するのか?

ここ2日ほどビットコイン価格は動きがにぶり、チャートのローソク足も中立的位置で停滞気味です。ところが著名な暗号資産(仮想通貨)アナリストのトニー・ザ・ブル(Tony The Bull)氏は、このレベルこそ注視すべきだと強調しています。

彼は「X」で独自のチャートと詳細な分析を公開し、現在のサポートレベルとレジスタンスレベルが、最も重要なテクニカル指標だと力説しています。週足チャートを見てみると、現在ビットコインはATHのすぐ下にある明確なレジスタンスレベルに、上昇圧力を加え続けています。このレベルを突破できれば新たな強気局面であり、それができなければ後退局面に入る可能性があるというのです。

トニー氏は10,8000ドル(約1,567万円)前後を重要なレジスタンスレベルと見ており、3つのシナリオを予測しています。

強気のシナリオは、上昇傾向の持続時によくあるパターンで、しばらくレジスタンスラインで持ち合い状態になり相場を強化するケースです。中立的シナリオでは、価格が幅広いレンジで動き、レジスタンスレベルで空売りがあり、サポートレベルで買いが入ることが予想されます。最後に弱気のシナリオは、現在の中立的位置のローソク足は下落傾向の兆しであり、今後の価格下落のシグナルだというものです。

彼の投資戦略はこれらの不安定性を反映しており、赤のレジスタンスゾーンではショートポジションをとり、ATHのすぐ上にストップロス(損切り)を設定しています。同時にATHの緑のブレイクアウトゾーンに、買いオーダーのストップを設定して、価格が明らかにレジスタンスを突破したら、今度はロングポジションに切り替える準備をしています。

強気への突破は微妙なバランスか?

トニー氏はアルトコインや株式を含めて、幅広い市場が強気傾向にあると認めていますが、現状がビットコインのブレイクアウトを保証するものではないと警告しています。

強気のブレイクアウトの確定には、さまざまなテクニカル指標にシグナルが点灯しなければなりません。そこには実体的な取引高と、週足チャートでRSI(相対力指数)が70を超えること、週の終り値が上方ボリンジャーバンドの上にあることなどが含まれます。

現在CME先物チャートでは、日足のRSIでビットコインは2回70超えに失敗しており、取引高も下落傾向にあります。コインマーケットキャップ(CoinMarketCap)によると、直近24時間の取引高は443億3,000万ドル(約6兆4,323億円)で、その前の24時間から11.4%ほど減少しました。もしかすると、価格のブレイクアウトにはまだ力不足なのかもしれません。

とはいえ、市場のコンディションは依然混沌としており、弱気よりは強気傾向に近いようです。日本時間5月16日正午現在、ビットコイン価格は24時間で1.07%ほど上昇し、104,000ドルの重要なレベルを突破しています。

現在のビットコイン(BTC)の価格・相場・チャート

参考
Is Bitcoin Price Turning Bullish Or Bearish? Crypto Analyst Reveals Critical Levels To Watch

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