【墨汁速報】DeFi市場最大の675億円の被害 中国系Poly Networkが攻撃を受ける

イーサリアムやBSC、Polygonなどに展開する中国系クロスチェーンプロトコルの「Poly Network」がハッカーからの攻撃を受け、DeFi(分散型金融)市場最大の被害額となる約675億円相当のETHやUSDT、DeFiトークンが盗まれた。

Poly Networkのハッキング

Poly Networkは中国発の仮想通貨NEOやOntology、NEOに投資していた中国人投資家が創業したSwitcheoによるDeFiプロジェクトだ。Poly Networkはビットコインやイーサリアムを含む複数のブロックチェーン間のトークンスワップ、「クロスチェーン取引」を提供している。

10日夜、Poly Networkは攻撃を受けてハッカーの保有するアドレスに仮想通貨が送金されたことを発表した。

盗まれた仮想通貨の行方

自称ドルにペッグするとしているステーブルコインを発行するテザー社は、被害にあった3300万ドル相当のイーサリアム上のUSDTを凍結。この凍結によりハッカーは自身のアドレスからUSDTを送金できなくなり、事実上の被害額奪還となる。

また資金洗浄などが行われないように、仮想通貨取引所に対象のアドレスのブラックリスト化を求めている。The BlockリサーチのIgor Igamberdiev氏によると、Poly Networkの攻撃原因はAnyswapの暗号の脆弱性と類似したものではないかとしている。

Poly Networkハッカーからのメッセージ

イーサリアム上に埋め込まれたハッカーからのメッセージによると、「もし残りのシットコイン(マイナーコイン)をすべて盗むと、10億ドル規模のハッキングになるが、プロジェクトを救ったことになるのか?お金がほしいわけではないため、このまま盗んだ仮想通貨を放置するか一部を返金するか考えている」としている。

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