「イーサリアムに興味を持てない」ジャック・ドーシー氏が改めて強調

ツイッターの創業者であるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏はこのほど、イーサリアム(Ethereum)には少なくとも一つ以上の欠陥があると、当初からの自説を改めて強調しました。強固なビットコイン(BTC)支持者で知られるドーシー氏は、ETHブロックチェーン全体に反対する見解を表明しました。

イーサリアムには欠陥があり「興味ない」

ドーシー氏はツイッター上で、「イーサリアム上で構築する場合、少なくとも一つ以上の欠陥があるため、私は興味を持てない」と切り捨てました。逆に言うと、同氏のビットコインに対する信念は絶対的です。同氏は一貫して、仲介者や個人、または組織の影響を受けないビットコインのような安全で適応可能な技術開発に集中すべきだと強調しています。

同氏はマイアミで開催された2021年ビットコイン会議で、「ビットコインは絶対にすべてを変える。SquareやTwitterで働いていなければ私は、ビットコインに取り組んでいただろう」と語っています。

イーサリアムの課題はスケーラビリティの欠如

イーサリアムが現在抱えている課題は、高額のガス代の問題を別にすれば、スケーラビリティ問題です。これらの課題は、プロジェクトがソラナ(Solana)を始めとするその他のブロックチェーンに切り替える動機ともなります。

イーサリアムは現在、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)のコンセンサスアルゴリズムが使われています。一方で、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)でブロック生成のみを行うビーコンチェーンが稼働しており、PoWが終了し完全にPoSに切り替わるマージ(Merge)に向けて作業が進められています。予定では2022年の後半だとされています。

しかしこのスケーリングソリューションは、ブロックチェーンの対立点になっており、分散化とネットワークのスケーラビリティは対立しています。イーサリアム開発者は、POSとデータベースを水平分割して読み取り時間を大幅に短縮するシャーディング(sharding)によって問題の解決を図ろうとしています。

参考
Jack Dorsey Says Ethereum Has Many Single Points of Failure

【こんな記事も読まれています】
イーサリアム(Ethereum)の「ザ・マージ(The merge)」とは?
イーサリアム2022年第一四半期ネットワーク収益は24億ドルに大幅増
マイクロストラテジーCEO「退職後の資産に仮想通貨の追加を推奨」

おすすめの記事