【墨汁速報】米銀行でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨売買、保管それらの委託が可能に OCCが認可

米国における銀行の監督を行う「通貨監督局(OCC)」が米時間7日、銀行に対してビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨(暗号資産)の売買、カストディ(保管)、それらの委託を顧客に代わって行えることを許可すると通知を送付した。5月初旬にはFRBがこれまでの米銀行における仮想通貨ビジネスに関する監督通知義務を取り下げることを発表していた。

関連記事:【墨汁速報】「仮想通貨仲介業」の改正案を閣議決定 証券会社が仮想通貨売買に参入可能へ

米銀行で仮想通貨の売買、カストディが可能に

米通貨監督局(OCC)は米国時間7日、銀行に対して顧客の代理として仮想通貨の保管(カストディ)、売買を許可するというレターを送付したと発表。さらにこれらの仮想通貨取引をカストディアンやチャールズ・シュワブのような売買サービスを提供している外部金融機関へ委託することも可能であるという。

チャールズ・シュワブはオンライン証券最大手であり、1年以内に仮想通貨現物取引をクライアントに提供を目指している。既にブラックロックやフィデリティが提供する現物型仮想通貨ETFへの売買などのブローカレッジ業務を提供しており、米銀行はこれらの金融機関へ委託するかもしくは銀行の内部サービスとして提供できるということになる。

5月初旬にはFRBがこれまでの銀行に関する仮想通貨の監督通知義務を取下げするとしており、イノベーションの促進を目指すとしていた。

関連記事:【墨汁速報】イーサリアム「ペクトラ」アップデートがメインネットに無事実装

仮想通貨推進派のトランプ政権の影響は大きい

ドナルド・トランプ大統領は大統領令における仮想通貨準備金(俗に言うビットコイン準備金)の構築、米国証券取引委員会(SEC)による根拠の薄い仮想通貨取引所やプロジェクトに対する成長の阻害となる訴訟を終わらせており、ファンダメンタル上では長期的な環境整備を有言実行している。

今回のOCCによる仮想通貨の売買、カストディ認可はこれらの政策の延長であるといえ、5月初旬のFRBの監督通知取下げに伴い、正式に仮想通貨サービスを銀行が提供することを認可する通知を行ったということになる。

従って今後は銀行業務の延長に仮想通貨サービスを提供できるということになり、ビットコインETFやイーサリアムETF、はたまた現物取引まで資金が流入することが考えられるとても大きな変更であるといえるだろう。

 

関連記事:【墨汁速報】北朝鮮ハッカー、仮想通貨取引所に就職を試みるも未然に防がれる 2024年の被害は940億円超え

▼仮想通貨(暗号資産)の仕組みや技術、規制の市場影響を勉強するなら「墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界」!他では見ることができないより詳しい内容を投資家向けにわかりやすく解説

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
ソラーレ(Sorare)がNBA・NBPAとパートナーシップ締結!基本プレイ無料となるNFTゲームは今秋リリース予定
ブロックチェーンゲーム
ソラーレ(Sorare)がNBA・NBPAとパートナーシップ締結!基本プレイ無料となるNFTゲームは今秋リリース予定
以前にはメジャーリーグの「MLB」との提携も行ったソラーレ(Sorare)ですが、続いてバスケットボール協会の「NBA」および選手会「NBPA」とのパートナーシップ提携が発表されました。NBAをテーマとするNFTゲームは2022年秋に基本プレイ無料でリリースされるとのことです。
【墨汁速報】イーサリアム手数料モデル変更EIP-1559 7月にロンドンハードフォークで実装か?
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】イーサリアム手数料モデル変更EIP-1559 7月にロンドンハードフォークで実装か?
イーサリアムデベロッパーによると、ビットコインから採用した手数料のオークションモデルを変更する大型アップデートEIP-1559が実装される可能性が高いという。EIP-1559は手数料として支払われたETHをバーン(焼却)するため、イーサリアム価格に大きな影響を与えることになり注目されている。
ビットコイン・暗号資産相場動向の振り返り、店舗決済キャッシュレス化に関して:DMM Bitcoin代表(田口 仁)
仮想通貨ニュース
ビットコイン・暗号資産相場動向の振り返り、店舗決済キャッシュレス化に関して:DMM Bitcoin代表(田口 仁)
「仮想通貨・ブロックチェーンの普及拡大」=「ビットコインの普及拡大」とならないことがやっと浸透してきたように感じています。2018年7月までのビットコイン相場の振り返り、LINE(ライン)、ヤフー・ソフトバンクの店舗決済キャッシュレス化加速、ポイント・ギフト券の分散台帳技術を利用したトークンに関する可能性などに関して書きました。
【墨汁速報】FTX不信加速で仮想通貨全体下落 BitDAOはアラメダがFTXでBITを売却してないか証明を求める
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】FTX不信加速で仮想通貨全体下落 BitDAOはアラメダがFTXでBITを売却してないか証明を求める
所FTXからの巨額のステーブルコイン出金が止まらず、不信が加速。これに伴いバイビットのBitDAOトークン=BITを2021年11月にアラメダリサーチがFTTで購入して3年間売却しない約束を守っているのか証明することを求め、回答次第ではFTTトークンの売却を示唆している。