
リークによると2025年3月2日に仮想通貨推進派のトランプ大統領がSNS上で仮想通貨準備金(ビットコイン準備金)に関する発言は有力ロビイストによる誘導だったことが判明した。トランプ大統領はSNSでの発言後にロビイストのクライアントにリップル社がいることに気づき、激怒してホワイトハウスを出禁にしたという。
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仮想通貨発言にトランプ大統領が激怒「使われた」
ドナルド・トランプ氏の大統領就任式後、ビットコイン準備金として知られる仮想通貨準備金の構築を行う大統領令署名前に行われたいわゆる「トランプ砲」について新たな事実が判明した。
2025年3月2日、突如トランプ大統領は「ソラナ( $SOL)、リップル( $XRP)、カルダノ( $ADA)を仮想通貨準備金に含める」とSNS上で発言、これらを引用して「仮想通貨準備金はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が中心となる」と発言して仮想通貨が一時高騰した。
一方ポリティコによるリーク報道によるとこのソラナやリップルなどの名指しはロビイストであるブライアン・バラード(Brian Ballard)氏の社員がトランプ大統領の別荘として知られるマー・ア・ラゴで「仮想通貨推進派として発言すべき内容」として渡されたメッセージのコピーをそのまま発言したという。
この発言にはバラード氏のクライアントであるリップル社のXRPが含まれており、トランプ大統領は発言後にその事実に気づいた後「使われた」と激怒。「彼(バラード氏)はこれ以上何も歓迎しない」としてこのマー・ア・ラゴ事件以来ホワイトハウスを出禁になったとしている。
速報:リークによるとトランプ砲として知られる「ソラナ( $SOL)、リップル( $XRP)、カルダノ( $ADA)を仮想通貨準備金に含めるとのSNS投稿はトランプ大統領の意思ではなかった」ことが発覚。
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) May 8, 2025
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トランプ陣営を長く支えたブライアン・バラード
ブライアン・バラード氏とトランプ大統領とは数十年の長い付き合いがあり、第二次トランプ政権発足後、頼りになるロビイストとしての地位を確立。さらにトランプ大統領の選挙運動における資金調達を担当する重要な役目としてトランプ陣営の代表として長年支えてきた人物だ。
バラード氏のトランプ大統領への影響力により、リップル社だけでなくJPモルガンやネットフィリックス、130を超えるクライアントを持つ。その影響でバラード氏の会社は2025年の第1四半期だけで1400万ドル(20.4億円)をロビー活動でかき集め、これは前年の3倍以上となるという。
一方でこのリップルやソラナの名指し事件の後、バラード氏はホワイトハウスを出禁になったが、「バラード氏がトランプ大統領を利用して金儲けしようとしている」と警戒しており、自体はそれ以上に深刻であるとトランプ大統領に近しいリーク者達は述べている。
直近ではリップル社はイーサリアムエコシステム上で発行されるドルであるUSDCの発行を行うステーブルコイン企業のサークル社を40億から50億ドルで買収を持ちかけ、安すぎると拒否されている。現在の仮想通貨はロビー活動や買収による市場シェアを奪う新たな段階に来ていると言えるだろう。
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