
仮想通貨(暗号資産)のムーブチェーン最大手でイーサリアム(ETH)以上のパフォーマンスで人気を博すスイ(SUI)の最大手分散取引所「セタス(Cetus)」がハッキングを受け、SUI価格が一時7%の下落を記録した。このハッキングでCetusに上場しているミームコインが最大で99.98%の大暴落を記録している。
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スイ(SUI)最大手の分散取引所がハッキング被害
アプトス(Aptos:$SPT)の競合として知られるムーブチェーンのスイ(SUI)上に展開する最大手分散取引所(DEX)のセタス(Cetus)がハッキングを受け、1100万ドル日本円にして約15.8億円の仮想通貨(暗号資産)盗難被害を受けた。
通常100億円規模で発生するためハッキング被害額自体はそれほど大きくないため、SUI価格の下落は21日の価格とさほど代わっていない3.98ドル前後を推移している。一方で流動性が低いミームコインが投げ売りされており、最大で99.98%の下落を記録しており、回復の見込みがない状態となっている。
被害を受けたのはSUI/USDCプールとなっており、現状Cetus公式からは発表はない。恐らくユーザーは被害範囲がわからないことから即座に流動性を抜き、リスクの高いミームコインを投げ売ったと考えられるだろう。
*21:01(追記): セタス公式がハッキングについて言及。被害調査中で一時的にコントラクトを発表
*21:11(追記):被害額は373億円を突破、ハッカーはイーサリアムにロンダリングしてETHを購入
SUI超速報:MOVEチェーンのSuiの最大手AMMの「Cetus」のLPがハッキングを受け、1100万ドル(15.8億円)の被害でSUI価格が最大7%の下落。
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) May 22, 2025
さらにCetusのミームコインなどが最大で99.98%の暴落となる😱#スイ #SUI $SUI #仮想通貨 #暗号資産 #ミームコイン pic.twitter.com/kXjK5AAt32
「ハッキングは買い」の仮想通貨格言
仮想通貨(暗号資産)には「事実売り」や「噂で買う」などの金融における投資格言に似た「ハッキングは買い」というものがある。これは仮想通貨取引所などが巨額のハッキングを受けた際にハッカーの投げ売りなどで一時的な下落となるものの、その後V字回復することからハッキングは買いのチャンスであるとされている格言だ。
この理由としてはスイ自体のプロトコルには問題がなく、あくまでここではセタス(Cetus)のコントラクトバグが理由であることから、スイを割安に買えるチャンスになる可能性があるということだ。一方で元々流動性に問題があり、ギャンブルに近いミームコインはこれらの格言に適しているとはいわないため注意が必要だ。
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