バリュッてる?VALU代表の小川晃平氏インタビュー!

今回はVALUのCEO、小川氏にお話を伺った。VALU(バリュー)は個人が自分VALUを発行して、ユーザーに対して売り出せるプラットフォーム。ブロガーやイラストレーターなどが自分のやりたいことを実現するために資金(ビットコイン)を集めることができ、応援してくれるVALU保有者に対して限定公開の投稿をしたり、任意で優待を設定することもできる。

VALUの審査に落ちた!

編:VALUを始める際にSNSを使った審査がありますが、実は弊社の中でVALUの審査に落ちてしまったという悲報が続出しています。これはどういう基準で判断されているのでしょうか?

小川:実は、よく聞かれるのですが、ソーシャルメディアへの投稿が少なかったり情報が公開されていないと審査で落ちてしまうケースが多いです。

インターネット上の誰かを信じるのはただでさえ難しいことなので、ソーシャルメディア等を見てVALUの買い手からどんな人かわかるかを重要視しています。

編:なるほど、最近は他のフィンテックの新サービスを見ていてもソーシャルメディアを見て登録できるかどうか審査されるものが増えてきているなと感じています。

個人的にはFacebookは最近ちょっとつまらないなあなんて思って投稿していなかったのですが、インターネット上での信用を作るにはやはりSNSは重要ですね。

小川:そうですね、使わない派の人はそれで良いと思いますが、インターネット上で公開された個人の情報を知るにはやっぱりSNSしかないかなあと思う部分もあります。

VALUでビットコインや金融のリテラシーも学べる?

編:VALUはビットコインを使うプラットフォームですが、ユーザーの方はビットコインに慣れていない方も多いのではないでしょうか。

小川:そうですね。VALUを始める為にビットコインを買ったという声も沢山伺っているので、ビットコインには慣れていない人も多いと思います。

それに今まで株もFXもやったことのないユーザーも多いため、金融関連の知識がない方が損をする仕組みにならないよう、あえてゆっくり取引できるような1日の取引回数制限などを設けています。

編:取引のための金融リテラシーも上げないといけないし、ビットコインのリテラシーも必要となると大変ですね。

小川:確かにそうですが、そういう時代が来ているので、ある種自然な流れでもあると思います。10年前にインターネットを使うためのリテラシーが必要だといわれていたのと同じような感覚なのではないでしょうか。

インターネットは広がり始めた頃は出会い系で危険な目に合う人が続出したり、オークションサイトのようなインターネット上のC2C取引においてニセモノが出回ったり、著作権の問題がありましたよね。

ビットコインのようなインターネット上のお金も今は問題が出てきていますが、3~4年、もっと経過すればユーザーのリテラシーもかなり上がってくるのではないかと思います。個人的にも事業者としてもみんながビットコインを簡単に扱えるようになってくると嬉しいですね。

今まで個人ではできなかったことが可能に

編:実際にVALUをやってみたのですが、自分のVALUを買ってくれる人がいるのはとても嬉しいことですね。ですが、最初はどんな風に売っていけばいいのかわからなくて、かなり戸惑いました。

小川:わからなかったらとりあえず1VAずつ売ってみてください。価格は前日比+200% まで上げることができるので、値段を上げていって、一旦自分には高額すぎる価格がついた後少し下がって落ち着くパターンが多いようです。

編:なるほど、やってみます!あと、他の方が買ってくださったお金で誰かのVALUを買ってみることもできるんですよね。

小川:自分に支援してもらったお金の一部は他の人のVAを買うのに使う、という方もいらっしゃいますね。例えば有名なブロガーさんが若手ブロガーのVALUを買うケースもみられています。

これまでは企業レベルでベンチャーなどに投資して・・ということが行われていたと思うのですが、似たようなイメージでインフルエンサーが若手のVALUを買う、といったことができるようになったのも良かったと思います。

ブロガーやインスタグラマーを目指して頑張っているときに、すでにその道で有名になった人が自分のVALUを買って、応援したり、拡散して後押ししてくれる、なんてことがあればそれはすごくモチベーションにもつながるんじゃないかとも思います。

VALU小川晃平

今後はどんなアップデートがある?

編:今後のVALUはプラットフォームとしてどのように拡大していくのでしょうか?

小川:今はアプリのローンチの準備をしています。ビットコイン自体の開発の問題なのですが、11月にまたブロックチェーンの分岐が起きる可能性も懸念されているので、その後になります。早ければクリスマス前後くらいでしょうか。

編:例えば今後個人だけでなくグループでもVALUを売り出せる、みたいなことはできたりしますか?

小川:考えてはいますが、寿命の長さを懸念しています。人なら平均寿命の80歳くらいまでVALUで応援することができますが、企業だと平均寿命は25年に下がります。その場で結成されたグループとなると、すぐに解散してしまったりする可能性があるためです。長期的に応援できる方法があれば考えたいですが、現在は個人に紐づける形にしています。

編:芸人コンビでVALUを売り始めたけれど、喧嘩して解散とかになってしまうかもしれないということですね。

小川:そうですね、継続的にVALUではビットコインのような新しいテクノロジーを使って、新しいつながりを生んだり、これまで個人ではできなかったことを可能にしていくようなプラットフォームにしていきたいと考えています。

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