【墨汁速報】FTX不信加速で仮想通貨全体下落 BitDAOはアラメダがFTXでBITを売却してないか証明を求める

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仮想通貨最大手取引所FTXからの巨額のステーブルコイン出金が止まらず、FTX不信が加速。これに伴いデリバティブ取引所バイビット(Bybit)のBitDAOトークン=BITを2021年11月にFTXのCEOサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏の投資会社アラメダリサーチ(Alameda Research)がFTXトークン(FTT)で購入して3年間売却しない約束を守っているのか証明することを求め、回答次第ではFTTトークンの売却を示唆している。

関連記事:【墨汁速報】FTXから巨額の仮想通貨引出しが止まらず遅延 SBFがたまらず釈明

アラメダが購入したBITトークンを売却していないか証明を求められる

BITトークンとはデリバティブ取引所のバイビットのBitDAOで発行するトークンだ。2021年11月、ガバナンス提案のBIP-4として

・BitDAOは1億BITトークンを336万FTTトークンで購入する
・公約として2024年11月2日まで3年間BITトークンを売却せずに保有する

という提案が可決し、BITトークンをアラメダリサーチに売却。

一方でBitDAO側は購入したFTTトークンをトレジャリーに保管しているという。対してBITトークンが急落したことから、BitDAOコミュニティは1億BITトークンを仮想通貨取引所ではないウォレットアカウントに送金することで、これらの公約を守っていることを24時間以内に証明して欲しいと求めている。

事の発端はアラメダのBITトークンのFTX入金

今回のBitDAOのガバナンス提案の事の発端はアラメダリサーチがBITトークンをFTXに入金したことが理由となっている。日本時間8日、午前11時34分にアラメダリサーチは463万BIT、日本円にして約2.65億円をFTXに入金した。

この入金後1時間半足らずでBITトークンの価格は35.54%の下落を記録した。これに対してここ数日のアラメダリサーチ及びFTXの募る不信感により、BITトークンを売却したのではないかという疑問が浮上したということだ。

この提案に対してアラメダリサーチのCEO、キャロライン・エリソン氏(Caroline Ellison)は「今忙しいため落ち着いたら売却していないという証明をする」としている。

関連記事:【墨汁速報】バイナンスCEO「保有の全FTXトークン(FTT)を売却」と発表 アラメダの財務状況リークで

対応次第ではBitDAOはFTXトークンを売却

今回の提案の中には24時間以内にアラメダリサーチがBITトークンの保有を証明できない場合、BitDAOがトレジャリーに保管しているFTXトークン(FTT)をどのように扱うかを投票やエマージェンシーオークションにかける、つまり売却することを提案している。

FTXはFTX Earnにおけるレンディング金利を10万ドルというリミットを最近追加したことや度重なる巨額の引出しで遅延なども相まって不信感は更に加速していると言えるだろう。

アラメダは1億BITトークンを入金(追記)

今回のBitDAOの提案から約3時間後にアラメダリサーチのイーサリアムアドレスの1つに1億BIT(約54億円相当)が入金された。だが入金はコインベース(Coinbase)からが大半で、FTXからは元の入金の463万BITに対して9.2万BITとなっていることからどこかしらでBITを購入し、コインべースを介してイーサリアム上で分析されないようにした可能性が考えられるだろう。

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