2023年2月のブロックチェーンゲームへの投資額が約203億円に

分散型アプリケーション(dapps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は3月9日、2023年2月の分散型アプリケーション業界に関するレポートを公開した。

1日のユニークアクティブウォレットは1月から12.33%減少

ダップレーダーは、2023年2月のブロックチェーンゲームの動向としてデイリーユニークアクティブウォレット(dUAW)に少なからず変動があったことを認めている。今回のレポートによると、2月にブロックチェーンゲームのdappsに接続したdUAWの平均は75万2,735で、前月から12.33%減少した。同社は、2月が業界にとって低調な月である傾向があると指摘、今回の減少についても例年の動きと一致しているとまとめている。

Dappsの中でもゲーム分野は依然として最も支配的なセクターであり、アクティブウォレットの45.43%を占めているが、この値についても先月の48.5%から低下してる。一方で、DeFiとNFTのアクティビティは大きな成長を見せているという。

ゲーム業界を変革する可能性を秘めている

今回のレポートでは、ブロックチェーンゲームやメタバースプロジェクトに対する投資額についても触れている。2023年1月の資金調達が1億5,600万ドル(約213億円)だったのに対して、2月は1億4,800万ドル(約203億円)だった。同社はこの金額について、1月の合計額を若干下回るかもしれないが、それでもブロックチェーンゲーム投資にとってはポジティブな年明けのスタートとコメントしている。投資額をジャンル分けすると、65.2%がブロックチェーンゲームとメタバースに、26.1%がインフラに、4.3%がNFTだった。

今回のレポートの中で、歩いて稼ぐ(M2E:Move-to-Earn)についても言及されている。人気のあるM2Eのdappsとして、スイートエコノミー(Sweat Economy)とダストランド(Dustland)、ステップン(Stepn)、ジェノペッツ(Genopets)を挙げている。これらのM2Eのdappsについて、新機能や開発が進んでおり、今後数カ月新しいユーザーを惹きつけながら成長を続けていくだろうという見解を示した。総括として、新たな開発と投資により我々が知っているゲーム業界を変革する可能性を秘めているとまとめている。

参考
・Unlocking Exciting Developments: Why a Down Month for Blockchain Gaming is Misleading

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