【墨汁速報】ブラックロック、SECと会談しイーサリアム(ETH)ステーキングETFなどの可能性を探る

世界最大手の資産運用会社ブラックロックは5月9日に仮想通貨規制当局である米国証券取引委員会(SEC)の仮想通貨特別委員会と会談、同社が提供するiシェアーズのイーサリアムETF($ETHA)におけるステーキングの模索やイーサリアム(ETH)上のトークン化ファンドBUIDLなどの規制枠組みについて話したあったという。

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ブラックロック、イーサリアムステーキングETFを模索

ブラックロックはトランプ大統領の大統領令によって設立された米国証券取引委員会(SEC)の仮想通貨特別委員会と2025年5月9日に会談を行い、同社が提供しているiシェアーズブランドのイーサリアムETFのステーキングによるネットワーク報酬を得るための模索を行ったという。

またブラックロックはイーサリアム上に初となるトークンカファンド「BUIDL」をローンチしており、このようないわゆる証券のトークナイゼーション(トークン化)における連邦証券規制フレームワークの促進、直近で承認されたオプション取引などについての基準についても話したあった。

2025年5月現在ではブラックロックはビットコインETF($IBIT)とイーサリアムETF($ETHA)しかローンチしておらず、続く最大手のフィデリティと合わせてソラナ(SOL)やリップル(XRP)などの現物型仮想通貨ETFを申請していない状態となっている。一方でSECの仮想通貨ETF(ETP)の承認における基準についても話し合っており、さらなる現物運用を行う仮想通貨ETFの可能性を示しているといえるだろう。

 

 

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イーサリアムステーキングETFはゲームチェンジャー

ビットコインETFが人気を博す一方、ビットコインはゴールドと同様に利回りを持たない。これはマイニングにおいてネットワークにASICなどの専用計算機で参加する必要があり、自分で採掘コストをかけなければ新規発行するビットコインを得ることはできないためだ。

一方でイーサリアムは2020年からステーキング、つまりETHを保有してネットワークに参加することでバリデータ報酬として新規発行されるETH報酬を得ることができる。直近のペクトラアップデートでイーサリアムはステーキングにおけるアカウント管理の改善を行っており、ブラックロックが運用するETHをステーキングに使用する最適な環境が整ったと言える状態だ。

ブラックロックやフィデリティが運用するETHをステーキングすることでイーサリアムETFはビットコインETFにない利回りという購入インセンティブをつけることができ、まさに仮想通貨ETFにおけるゲームチェンジャーと言えるだろう。

 

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